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潜入レポート“TEDxTokyoの魅力に迫る”

5月31日(土)に渋谷ヒカリエで行われたTEDxTokyo。 TEDxTokyoとは「広める価値のあるアイデア」をコンセプトに様々な分野のトップが登壇するプレゼンテーションイベント。 今年は経営学者の石倉洋子さん、フォトグラファーのレスリー・キーさん、サザエBotなど30組が登壇。

★早くもトークビデオがYoutubeにほぼアップされています。




QFrontの大きなビジョンに映し出される「TED」とスクランブル交差点を渡る人々の赤い傘で表現した「X」。そして浮かび上がる「TEDx」の文字。 渋谷の街の特性をダイナミックに活用して表現しています。さすがっ!!

★メイキング動画はこちら。


このイベントは招待制で入場が制限されているため、渋谷ヒカリエ1Fや8Fでパブリックビューイングを行ったり、 ライブストリーミングでネット生中継をしています。

そんな中ご縁をいただき、イベントに潜入することができましたので、体験したこと・感じたことをご紹介させていただきます。

TEDxTokyoはなぜ人を惹きつけるのでしょうか。 
1.様々な分野を知ることができること。
TEDとはT(テクノロジー)、E(エンタテイメント)、D(デザイン)の略。 そもそもは上記の3つの分野をテーマにしていたのですが、 現在ではアーティストだけ、社会起業家だけ、技術者だけではなく、すべてのジャンルがミックスされています。 今回のTEDxTokyoも宇宙、ブラインドサッカー、経済など、あらゆる分野の話がごちゃまぜになっていました。

私はネット利用が多くなってから、自分の視野が狭くなったと最近感じています。 自分に最適化されたニュースを読んでいるうちに、情報が偏ってきているのでしょう。

TEDxTokyoの魅力は、自分が知らない世界、またその中で取り組んでいる人の考えを直接聞けること。ネットだったら「ちょっと難しそう・・・」とクリックしないような分野のアイデアも 聞いているとグッと興味がわいてきます。

2.登壇者の魅力。
ものすごい遠い世界にいる、ものすごく優秀な人だけが世界を変えるわけではない、と感じられること。きっかけが「友達の役に立ちたい」というようなとても親近感がわくものだったり、 今は成功していても、そこにくるまでの道のりは親近感が湧くものだったり。 自分もチャレンジしてみよう!という勇気がでてきます。

3.主催者側のお・も・て・な・し
TEDxは全員がボランティアで、営利目的ではありません。 でも「ボランティア≠片手間、アマチュア」ではないんです。 彼らが純粋に、参加者を(会場に来られない人も含めて)どうしたら楽しんでもらえるかを追求していることが伝わってきます。

TEDxはプレゼンイベントではなかった?!
優秀なプロフェッショナル達が、本業を休んでまでボランティアで取り組んでいること。 その魅力ってなんだろうな、とずっと不思議でした。

参加してその疑問が少し解けました。
「TEDx =プレゼンイベント」だけではなかったんです。
アイデアを実現させていくための「コミュニティづくりの場」でもありました。

その気づきはTEDxTokyoが終わった後に行われたreception(パーティ)に参加させていただいて感じました。

それはヒカリエから徒歩約5分のところにある金王八幡宮で行われました。
テントはありますが、オープンエア。気候もちょうどよくて気持ちが良い。

雅楽の演奏で幕を開け、紙コップに入って持ち歩けるようになっているオードブルや焼きたてのラム肉、それにビールを飲みながら、登壇者を含めた参加者達で会話を楽しみます。 非常にオープンな雰囲気で盛り上がります。


「友達の友達〜」のような感じで、参加者間で初対面同士でもネットワークが繋がっていきます。 雰囲気としては大人の学生の集まり、みたいな印象。 気付けば、登壇者のアイデアをベースにしたり、各参加者が持っているアイデア/問題意識をシェアしあっている。 そんなゆるいネットワーク(コミュニティ)が出来上がっている感じ。

「チャレンジしてみよう。」
みんながそんなマインドになると、日本はもっと元気になる。

高齢だったり、病気だったり、雇用だったり、といった世の中の課題を暗い視点でとらえがちですが、 ふとしたきっかけで自分にできることにチャレンジしてみると、意外と世の中に役立つ一歩になるかも、と思いました。
TEDxTokyoがその「きっかけ」になっていく力を持っていると感じました。

なぜ忙しい方々が世界から、TEDxTokyoのために集まってくるのか。
なぜこれだけ優秀なクリエーター達がボランティアで参加するのか。
なぜ世界中でこれだけTEDxが広がったのか。
※TEDxは世界149の国や地域で開催され、5年間で1万回(1日あたり8回のペース)で行われています

それは世の中を良くしていきたい、という人類の思いがあるからではないかと思いました。

sachi

アラフォー。渋谷区内に勤務の2児の母。 趣味は写真を観たり、撮ったりすること。

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