1/100のテラダモケイで
表現された「渋谷の街」
渋谷ヒカリエ「8/」の中央イベントスペースで5月4・5日、1/100で再現された渋谷の街並みにテラダモケイの「1/100建築模型添景セット」を使って、参加者が思い思いの街を描くワークショップが行われている。
テラダモケイとは、建築士・寺田尚樹さんが立ち上げたペーパークラフトのブランドのこと。もともとは建築設計で建物模型を造る際に、そのスケールを対比するために「人」などを風景の一部として作り始めたのがきっかけだったそうだ。
「住宅編」「オフィス編」「動物園編」「街路樹編」「公園編」「小学校編」など、様々なシチュエーションの「1/100建築模型用添景セット」は30種類以上がそろう。
すべての商品はポストカードサイズの紙1枚から設計され、レーザーカッターで作成。プレカットされたパーツは、まるでプラモデルのようだ。
繊細な表現は軽量な紙ならでは。「男子体操編」では細い吊り輪やロープも、糸のように細い紙で表現されている。
紙でつくる1/100の世界。丁寧にパーツを切り離しながら、紙模型を完成されていく。紙ならではの柔らかさから、既製品でありながらも作り手一人一人で、その表情は異なる。
また誤ってパーツを切ってしまったりしてもOK。その失敗を利用しながら、人ぞれぞれ異なるデフォルメを加えて、ユーモラスな動きや表情を付けてみるのも楽しみの一つだという。
会場には、先日営業を終了した東横線・旧渋谷駅や渋谷ヒカリエ、109、スクランブル交差点などの主要建造物が設置された「1/100サイズの渋谷の街」が再現。その街を囲むような形で、ワークショップ参加者が制作に取り組む。その顔つきは、まさに真剣そのもの。右脳を刺激し、集中力を高め、子どもから大人まで十分に楽しめるイベントとなっていた。
ワークショップへの参加は無料、予約も不要。5月5日まで。
テラダモケイ http://www.teradamokei.jp/
渋谷ヒカリエ8/ http://www.hikarie8.com/court/2013/04/1100.shtml
編集部・フジイタカシ
渋谷の記録係。渋谷のカルチャー情報のほか、旬のニュースや話題、日々感じる事を書き綴っていきます。