東横線・旧渋谷駅がビアホールに!?
最後のお別れを告げる「直会(なおらい)」だ!
昨夜、東急東横線・旧渋谷駅で行われているビアフェス「BEER TERMINAL」に行ってきました。
GW後半戦突入の前夜とあって、仕事帰りのサラリーマンやOLさんで大賑わい。
全品500円で、ビール販売カウンター前は大行列。定番ビールから地ビール、世界のビールなど種類が多く、「何にしようか?」と目移りして悩む人も目立っていた。
渋谷駅最高〜!カンパーイ!
天井高で開放感のある駅構内、信号機や白線、線路の一部などがそのまま残る環境の中で、ビール片手にゆるゆる過ごす人びと。
中にはホームに座り込み、つまみを広げ、本格的に飲み始めるサラリーマンの姿も。
ビールに限らず、つまみや食事類の販売ブースも充実。
渋谷駅としての機能は3月15日で終了し、その後、同スペースは約2ヵ月間にわたって様々なイベント会場に変貌を遂げてきた。振り返れば、緑の芝を一面に敷いた巨大公園から始まり、ユニクロの大型ショップや、中田ヤスタカさん、きゃりーぱみゅぱさんらが出演したクラブイベント、そして最後にはビアホールにまで変身するなど、一通り、想像できる駅遊びを尽くした感があるような。
緑の芝を一面に敷いた公園に変貌したとき(3/22ブログ記事)
きっと、「かまぼこ屋根」の旧渋谷駅を愛した沿線住民やファンも「駅との別れの時間」としては十分な2ヵ月間だったのでないだろうか。また、駅取り壊しまでの期間、駅構内への立ち入りを禁止するのではなく、自由なアイデアで活用させた関係者の皆さんの寛容さにも感謝したい。
古くから日本では、神社のお祭りや神事が終わった後に「直会(なおらい)」といって、神事に参加したメンバー一同で神酒をいただき、共飲共食の儀礼を行う習わしがある。祭りの準備から実際に祭りが行われ、「直会(なおらい)=戻る」をもって全ての行事が終了し、何も変わらないもとの生活に戻る。大きな仕事が終わった後に同僚と一緒に打ち上げや宴会などを行うのも同様の習慣であるが、旧渋谷駅の最後のイベントとしてビアフェスが行われたことは、ある意味、私たちが旧渋谷駅としっかりと決別し、「もとの生活に戻る」ためのフィナーレであると勝手に納得してしまう。
同ビアフェスは5月5日まで。
GW中に旧渋谷駅に最後のお別れを告げに出かけてみてはいかがでしょう!!
編集部・フジイタカシ
渋谷の記録係。渋谷のカルチャー情報のほか、旬のニュースや話題、日々感じる事を書き綴っていきます。