2013.05.02

「xchange」「ペイフォワード」
次の人のことを考える社会の実現へ

今日、渋谷ヒカリエ8Fの中央イベントスペース「コート」を通りかかったら、「J-WAVE xChange CAFE @ Shibuya Hikarie」というイベントが行われていました。
「xChange（エクスチェンジ）」というのは、着なくなった洋服のシェアをする場を提供している団体だそうです。初めて知りました。タンスの肥やしになっている着ない洋服をそのまま捨ててしまうのは、もったいない。自分が着なくても、それを欲しがっている人もいるかもしれない。そこでxChangeさんが主催するイベントに、自分の洋服を持って来れば、「物々交換」が出来るというわけ。料金はすべて無料。

服としあわせのシェア「xchange（エクスチェンジ）」

参加方法は、着なくなった洋服をはじめ、靴や帽子、カバン、ジュエリーなどのファッション・アイテムに「エピソード・タグ」というメモを一点に一ずつ付け、自分の欲しい洋服と入れ替える形でハンガーラックに掛けるだけ。
例えば、エピソード・タグには「娘に似合わなかった…」「かっこよくタイトスカート　はきたかったけど、私、あわてんぼうだから　走れないスカート　ダメでした。」「これを着るだけで、なんだかオシャレに見えました…」など、もともとの所有者の思い出やエピソード、次に着てくれる方へのメッセージが寄せられます。見知らぬ誰かとコミュニケーションを取りながら、服選びが出来るという楽しみもxChangeの魅力と言えそう。
こうした物々交換イベントの成功は各々の良心に委ねられます。決して自分でも欲しくないもの、汚れがひどいものなどを持ち込む「不用品回収の場」ではありません。次にもらってくれる人にもきっと喜んでもらえるだろう、という気持ちが大切。

同会場内では、ヒカリエ1階にショップを構える「ザクリームオブザクロップコーヒー」も出店していました。なんと価格はお客さん任せで、好きな金額を「ポチ袋」に入れるシステム。この御代は自分が飲んだコーヒー代ではなく、次のお客さんのコーヒー代として支払う。これは人から受けた親切を受けた相手に返すのではなく、「ペイ・フォワード＝善意を次への人へ渡す」という思考に基づいて行われているそうです。

ザクリームオブザクロップコーヒー

洋服の物々交換や、次の人のために代金を支払うという「ペイ・フォワード」という考え方はなんとも素敵な試みです。社会が成熟した日本社会においては「自分さえ良ければいい」という考えでは持続せず、自分が得た幸せを次に託す、こうしたサイクルを作っていくことが大切なのだと改めて実感させられます。

「J-WAVE xChange CAFE 」のイベントは、明日5/3まで渋谷ヒカリエ8Fで行われています。興味がある方はぜひ。

J-WAVE xChange CAFE @Shibuya Hikarie
“古着の交換パーティ”を開催
〇会　期：〜2013年5月 3日まで
〇時　間：11:00 - 20:00
〇場　所：渋谷ヒカリエ8F COURT