★『ルビー・スパークス』ヴィヴィアン佐藤コメント寄せました★
美術家ドラァククイーンのヴィヴィアン佐藤がコメント寄せました!
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実際でもカップルというポール・ダノとゾーイ・カザン。そして二人の監督は夫婦。いわば二組の「夫婦の営み」を見せつけられた様な自作自演の完全犯罪的共犯映画。その並外れた才能のカルテットを堪能した!!! ーーーヴィヴィアン佐藤(美術家、ドラァククイーン)
『ルビー・スパークス』(ジョナサン・デイトン&ヴァレリー・ファリス監督。2012)
『リトル・ミス・サンシャイン』のジョナサン・デイトン&ヴァレリー・ファリス監督による新作。若くして成功した天才小説家カルヴィンには『リトル〜』や 『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』で怪演を見せてくれたポール・ダノ。今回もLAという澄みきった空気や奇麗な水のプール、ミニマルモダンな建築に反比例 して、その複雑な色彩で屈折した主人恋の心模様を顔の筋肉のみで熱演。そして、ルビー役には『エデンの東』のエリア・カザン監督の孫ゾーイ・カザンが好演。なんと本作の脚本も彼女が手掛けている!!!この二人は実際にもセレブカップルとして知られている。タイプライターで書いたことがそのまま現実のル ビーの行動を支配するという話。タイプライターの物質的フォントが実際の肉体を支配する。書くことも恋をすることもどちらも魔術的な感覚作用によるもの。 タイプライターに挟まれた原稿用紙は、ルビーの皮膚そのものである。皮膚の上の文字によって行動(過去も未来も)を決定される様はカフカ的でもあり、タイ プライライターによって支配/被支配の模様はバロウズ的でもある。相当おススメ!
http://rubysparksjp.tumblr.com/
ヴィヴィアン佐藤(非建築家)
非建築家、アーティスト、ドラァククイーン、イラストレーター、文筆家、パーティイスト、、、と様々な顔を持つ。独自の哲学と美意識で東京を乗りこなす。その分裂的・断片的言動は東京では整合性を獲得している。。。なんちゃって。