渋谷文化プロジェクト

渋谷をもっと楽しく!働く人、学ぶ人、遊ぶ人のための情報サイト

ラニーニャ、ラニーニャ・・・

とにかく、暑い日がここのところ続きますね。ちなみに本日の東京の最高気温は29℃(聞かない方が良かったかも・・・)。今年は梅雨が来るのでしょうか? 最近、モノ覚えが悪くなってきた私が、すんなりと覚えたキーワードが「ラニーニャ、ラニーニャ・・・」。あえて2回も続けて言う必要もないのですが、この力が抜けるようなふにゃふにゃした言葉をよく耳にします。この「ラニーニャ」というのは、「エルニーニョ」の逆で、赤道部分の海面水温が下がる現象をそう呼ぶそうです(ラニーニャ、エルニーニョと、まるでサッカー選手の名前みたいですが・・・)。こうした「ラニーニャ現象」が起こった夏は猛暑となり、一方、冬はとても寒くなるとのこと。

要するに今年の夏は暑い!これは覚悟しなければなりません。
とはいえ、気温の上昇とともに何か体内の血がザワザワと騒ぎ出す、そんな感覚を得ることはありませんか?今まで大人しかった隣の同僚が急に「フジロック」だの、「サマソニ」だのと叫び始めたり、中には「サンバへ出る!」と言い始める人もいるのでは・・・。よく考えてみれば、ロックなど洋楽が浸透する以前より、日本の夏には和太鼓を叩いて盆踊りというスタイルが定着していました。太古の昔の記憶か、もしかすると日本人の遺伝子の中に「暑い⇒夏⇒血のざわめき⇒リズムを欲する ⇒体が勝手に動き出す・・・」といった情報が連鎖的に組み込まれているのかもしれません。

ちょっと前までは、和楽器というと何となく古臭いといったイメージが付きまといましたが、昨今の和ブームの影響もあってか、和太鼓に興味を持つ若者も増え、都内にも太鼓教室なるものが目に付くようになりました。伝統的な和太鼓ばかりではなく、たとえば、従来の枠を越えた「タヲ太鼓」なんかは最近の太鼓人気の1つの流れと言えるでしょう。さらに「TAIKO-LAB」なるスポーツクラブまで誕生し、とにかく太鼓がスゴイことになっています。

また8月24日(金) 、25日(土)には、渋谷・青山劇場にて「青山太鼓見聞録〈ウチハヤス、打ち囃す〉」というイベントが開催されます。佐渡島、鼓童の大黒柱・藤本吉利さん、島根・石見神楽の名手・今福優さん、沖縄・残波大獅子太鼓を率いる姉妹・新垣千里・史乃さんなど、日本を代表する太鼓奏者が一堂に介するもの。25日(土)には「太鼓に生きる、小口大八のすべて」と題し、現在のようなオーケストラスタイルの組太鼓を考案し、日本の太鼓界をリードしてきた重鎮である小口大八さんが出演するそうです。太鼓ファン以外の方はご存知ないかもしれませんが小口大八さんは御年84歳、太鼓界では神と呼ばれるほどの人物とのこと。これは見逃せません。

暑い〜今夏を吹き飛ばすごとく、熱い太鼓の鼓動、リズムを体感してみてはいかがでしょうか。

編集部・フジイタカシ

渋谷の記録係。渋谷のカルチャー情報のほか、旬のニュースや話題、日々感じる事を書き綴っていきます。

オススメ記事