宮下公園・美竹エリアに
新しい文化拠点「SUNDAY ISSUE」誕生!
渋谷エリアで今一番ノリノリな男といえば、家入一真さんだろう!
paperboy&co.(ペーパーボーイアンドコー)創始者、ITベンチャーの成功者として知られる一方、「HI.SCORE Kitchen(ハイ・スコア キッチン)」(桜丘町)、「入 iri」(上原1)、カフェ&ダイニング「ie」(目黒区青葉台1)などの飲食店の個人オーナーとしての顔も持つ才能豊かな人物。
昨年、ペーパーボーイ社長を退任したのを機に、今年4月に新会社「パーティカンパニー」を設立し、今まで趣味の一環として行っていたカフェ・レストラン事業などに本腰を入れ始めた。新会社設立後、早くも先月6月末に元アンバー・ギャレットであったスペースに和食ダイニング&バー「宇田川コロニー」(宇田川町)、片瀬海岸西浜に海の家「theBeachCafe by partycompany」 を出店。さらに本日7月15日、宮下公園の向かいの美竹エリアにギャラリースペース、ブックコーナー、ラウンジバー が融合した複合空間「SUNDAY ISSUE」(渋谷1)を新規オープンし、同フロアに本社機能を移転するなど、とにかく話題が尽きない。矢継ぎ早に新しいことを打ち出していくその姿勢から、家入さんのことを、いわゆるベンチャー企業人に多い猛烈ビジネスマンのような人だとイメージする人も多いかもしれない。が、家入さんにこの場所に本社移転および「SUNDAY ISSUE」をオープンした理由を聞いてみたところ、「目の前に料理教室(ABCクッキングスクール)があって、料理をする若い女の子を見ながら仕事が出来る最高の環境だったので、即決めた(笑)」とシャレで返す。まさにキャッチコピーどおり、「パーティカンパニー=悪ふざけ文化創造企業」なのだ。この気張らない「ゆるゆるさ」こそが、家入さんの魅力なのだろう。
さて昨夜、「SUNDAY ISSUE(サンデーイシュー)」のプレオープンに行ってきましたので、その模様を少しお伝えします。
立地は渋谷駅13番出口から青山方面に向かう右手のビル2F。 同スペースの特徴はギャラリースペース、ブックコーナー、ラウンジバー 3つの要素を併せもつこと。まず、入り口を入ってすぐにミニラウンジバー。ソフトドリンクのほか、シャンパン、ワイン、ビール、カクテルなども飲めますので、人との待ち合わせに使えそうです。
さらにバーの奥へ進むと、ホワイトキューブのギャラリースペースが広がります。 オープニング企画は「BEGINNING! BEGINNING!展」と題して、ディレクターの太田メグさんほか、SUNDAY ISSUEをサポートするコントリビューターが選出したアーティト26名が参加する展示を開催。白根ゆたんぽさん、遠山敦さんら参加作家が描く20×20cmサイズのキャンバス、60点以上がギャラリー壁面を埋め尽くし、各々の個性や作風を楽しめます。
ギャラリー中央には、山口崇司さんのよる映像インスタレーションが静かに動いています。ぐるぐると回転するターンテーブルから展示作品をリアルタイムに撮影し、その彩度から音と映像で表現する同作品は、その場でインタラクティブに各作品と共鳴、コラボレーションを繰り返すユニークなもの。入場無料、8/13(金) までの展示だそうです。御覧になる価値あり。
そしてギャラリースペースのその先には、「こんな本棚、書庫が家に欲しい!」と思わせるブックコーナーがあります。特に書棚に掛けられた梯子が、わくわく感を増幅させます。このブックコーナーのセレクターは、book pick orchestra(ブックピックオーケストラ)の川上洋平さん。「並べる本はあまりジャンルやカテゴリーにこだわらずに、人と本が出会う偶然性を演出したい」という。また本選びに迷ったときに「今日はいている靴と 同じ色の本を選んでください」など、ユニークな本選びをアドバイスするカードを配布するなど、このスペースを通じて本との付き合い方を提案していくそう。 書棚の奥にはソファーなども用意され、本の購入に限らず、のんびりと読書を楽しめる空間としてオススメ。
さらに同フロアには「SUNDAY ISSUE」と共にパーティカンパニー事務所、およびシェアオフィス「partyground」も併設。ビジネス、アート、ブック、カフェを融合した同施設は、昨今のオフィスにありがちな閉塞感漂うセキュリティ重視のビルと異なり、人と人、人とスペースをゆるやかにつなぐ心地良さに満ちていました。少々古いビルをリノベーションした手作り感も、空気の柔らかさを感じさせる理由かもしれません。プレイベントには700名弱の人が集り、とても大盛況でした。
今月末にはビル1F路面にカフェ「ON THE CORNER」(写真:工事中)のオープンも控え、宮下公園・美竹エリアの新たな文化発信・交流の場として大注目です!
編集部・フジイタカシ
渋谷の記録係。渋谷のカルチャー情報のほか、旬のニュースや話題、日々感じる事を書き綴っていきます。