★金子國義『悪徳の栄え』
K. KANEKO Les Prospertes du du vice★
金子國義先生の個展『悪徳の栄え』がBunkamura Gallery(東急文化村一階カフェ左)にて始まりました。
金子國義オフシャルサイト
一昨日私も搬入/展示を夜までかかって手伝っておりました。。。
★金子國義 Kuniyoshi KANEKO EXPOSITION★
悪徳の栄え Les Prosuperite du vice
2010年2月3日(水)〜14(日)
10:00-19:30 会期中無休 入場無料
トークショウ2/6(土)15:00〜 ゲスト:津原泰水
サイン会 2/6(土),13(日)各日16:99より
今回のはマルキ・ド・サドの長編小説『悪徳の栄え』。原作は『ジュリエット物語 あるいは悪徳の栄え』。修道院で育てられた敬虔なジュリエットが、悪女にに因ってそそのかされ次第に、愛や神、道徳、悔恨と言ったものをことごとく否定し 成長していく物語。途中哲学的問答が幾つも挿入される。日本で読まれる一番ポピュラーな訳は澁澤龍彦のものですが、これは抄訳で全体の1/3(確か)くら いしか訳されていない。佐藤春夫の未知谷のものは完訳だった様な気がします。。。
1969年にいわゆる「サド裁判」で澁澤側は敗訴しました。
しかしいまは手軽に文庫で読めます。
日本は世界はこれほど反社会的なものは無くなりました。
というよりキリスト教的な道徳観は全く無くなり、個人や企業の名誉毀損やテレビニュースや報道の規制などの検閲、政府・国家に対する不透明性など。そういった一般国民が最後まで入り込めない様な領域は存在します。
インターネットエシックは私たちを自由にしているのでしょうか?それともむしろ画一化されたものにしているのでしょうか。。。
この時代の純粋な悪とは一体何ものなのでしょうか。
この展覧会はそんなものは一切関係はありません。笑
二年に一度の金子先生の文化村での個展です。
運が良ければティディベアの様な金子先生に会えるかも知れません。
ちなみに甘いものの差し入れを持って行くと歓迎されます。
奥にある作品は「最後の晩餐」です。作業スタッフはお菓子を食べながらの作業で、こちらの方が本物の「最後の晩餐」のようでした。
ヴィヴィアン佐藤(非建築家)
非建築家、アーティスト、ドラァククイーン、イラストレーター、文筆家、パーティイスト、、、と様々な顔を持つ。独自の哲学と美意識で東京を乗りこなす。その分裂的・断片的言動は東京では整合性を獲得している。。。なんちゃって。