今週末のオススメ
カルチャー・イベント情報(5/29)
今年はbunkamuraが創業20周年、パルコが40周年、渋谷のカルチャーにとって大きな節目の年を迎えている。1号店である池袋パルコが創業した1969年は、世界ではアポロ11号が人類初の月面有人着陸を果たし、日本では東京オリンピック後の好景気。さらに翌年1970年の大阪版博の開催に向けて、日本全体が夢や希望に満ちていた。まさに20世紀少年のケンヂくんたちが秘密基地を作っていた、あの時代である。渋谷パルコが誕生したのは1973年、それ以降、若者を中心としたカルチャーやファッションが一気に花開き、今日のような「渋谷」を創り上げるに至っている。そんな当時の若者のカルチャーシーンを振り返る企画展「PARCO 40th anniversary TOKYO1969」が今週土曜日より、渋谷パルコで開催される。会期中は、メディアプロデューサーの立川直樹さんがホスト役となって、当時のムーブメントを知るクリエーターやアーティストらのトークショーも行われる予定。 当時を知らない若い人たちにとっても、森山大道さんの写真作品、宇野亜喜良さんのイベントポスター、ウッドストックの映像などは、きっと大きな刺激となるはず。
一方、渋谷の中で大人の文化拠点として、大きな存在感を持つのが「Bunkamura」である。Bunkamuraが誕生した1989年は、パルコが誕生した69年と同様にバブル景気に支えられた時代。昭和天皇が崩御し、年号が「昭和」から「平成」に変わり、渋谷にも大きな変化が求められていた時期であった。「オーチャードホール」「シアターコクーン」「ザ・ミュージアム」「ル・シネマ」の4つの施設から成るBunkamuraは、上質な音楽、演劇、アート、映画を楽しめる複合文化施設として、当時はかなり画期的なものであった。オープンから20年を経た今年、Bunkamuraの歴史を振り返る企画展「Bunkamuraの軌跡展」が開催される。第1部は、1984年のBunkamura構想期から1989年の創業までのプロセスを紹介する「1984-1989年 構想からオープニング公演まで」が6月4日より、Bunkamura Galleryで始まる。
バブル景気は常にネガティブな捉え方をさせるケースが高いが、好景気が下支えをして今日の渋谷カルチャーが生まれてきた経緯を考えれば、一概に否定することは出来ない。
さて、パルコ創業から40年、Bunkamura創業から20年、そして年号の末尾に「9」が付く今年、新たに渋谷でどんなカルチャーが生まれるのか・・・。
そのほか、週末のオススメイベントやカルチャー情報は下記をご覧下さい。
<カルチャー>
◎【写真展】「旅」第1部 「東方へ 19世紀写真術の旅」
場所:東京都写真美術館
日時:〜〜2009年7月12日
料金:一般 500円/学生 400円/中高生・65歳以上 250円
メモ:幕末〜明治、日本を訪れた外国人向けの写真を展示。手彩色写真はまさにアート!
◎【アート】PARCO 40th anniversary TOKYO1969
場所:PARCO FACTORY
日時:2009年5月29日〜6月15日10:00〜21:00
料金:一般300円・学生200円・小学生以下無料
メモ:パルコの40周年を記念し、サブカルチャーが爆発した1969年を特集。
◎【アート】Bunkamura20周年記念企画「Bunkamuraの軌跡展」
場所:Bunkamura Gallery
日時:2009年6月4日〜6月10日(?部:1984-1989年構想からオープニング公演まで)
料金:入場無料メモ:渋谷に大人のカルチャーを根付かせた拠点。6/9には串田和美さんのトークショーも
◎【アート】TEAM 15 MIHOKANNO「Hello! MIHOKANNO」
場所:トーキョーワンダーサイト・渋谷
日時:2009年5月30日〜2009年7月20日
料金:入場無料
メモ:9名のアートユニット「MIHOKANNO」、どこかで聞いたことのあるようなネーミング?
◎【映画】DAIGEI FILM AWARD 2009 in TOKYO
場所:ユーロスペース
日時:2009年5月30日〜6月5日
料金:daigeiワークショップ 700円/特別上映 500円/卒業制作作品、産学ドラマ 無料
メモ:熊切和嘉、山下敦弘ら新しい才能を輩出する大阪芸大。08年卒業作品35本、なんと入場無料!!
◎【映画】非女子図鑑
場所:渋谷シアターTSUTAYA
日時:2009年5月30日〜料金:一般:1800円/大・高:1500円/小・中・シニア:1000円
メモ:自分に正直な女子の姿を描くオムニバス映画。男子は見るべきか、見ない方が良いのか・・・。
◎【映画】実験4号 It’s a small world
場所:ヒューマントラストシネマ渋谷
日時:2009年5月30日〜6月5日
料金:1,000円均一
メモ:伊坂幸太郎×山下敦弘の奇跡のコラボ。41分間、1000円なので、会社帰りに気軽に観ては。
◎【映画】浪漫者たち
場所:シアター・イメージフォーラム
日時:2009年5月30日〜
料金:一般:1800円 大:1500円 高・中・小・シニア:1000円
メモ:原点回帰を求める、ちょっと疲れ気味のあなたに日本浪曼派の香りのする青春映画を処方します。
◎【映画】ROOKIES-卒業-
場所:渋東シネタワー
日時:2009年5月30日〜
料金:一般:1800円 大・高:1500円 中学生以下・シニア:1000円
メモ: この手の青春ものは難しく考えてはダメ!とにかく走れ、そしてドラマへ入り込んで熱くなれ!
編集部・フジイタカシ
渋谷の記録係。渋谷のカルチャー情報のほか、旬のニュースや話題、日々感じる事を書き綴っていきます。