渋谷にも農業ブームの波!?
その1
「渋谷ギャル社長、農業ノリノリ」--2009年4月10日(金)、日経MJ
「自然から学ぶモノ作り マルキューガールが畑仕事」--2009年4月11日(土)、繊研新聞
先週末、日経MJ、繊研新聞で「渋谷×農業」に関連した記事が紹介された。
まず日経MJでは、ギャル社長として有名な藤田志穂さんによる新農業プロジェクト「ノギャル」の話題が大きく取り上げられていた。秋田県大潟村で稲作をスタートさせ、収穫期の秋にはギャルが育てた「シブヤ米」として商品化を図るという。
一方、繊研新聞ではマルキュー系の代表企業であるバロックジャパンが、社員の自己啓発の一環として日帰り農園ツアーを実施したという記事が一面に掲載された。渋谷から抜け出し、土に触れることで発想転換を図るのが狙いだという。
「渋谷×農業」、いま、この似つかわしいキーワードの組み合わせに大きな注目が集まっているようだ!
藤田志穂さんといえば、当ウェブサイトのKEYPERSONにも3年近く前に登場。第一印象はギャルでも、中身は真面目、斬新なアイデアや物事を捉える視点の鋭さには思わずさすが、と感心させられた。 昨年、6月に副都心線開業時に行われたシンポジウムのときにも、藤田さんの口から「わたしの勝手な目標ですが、将来、農業に若い子たちがもっと興味を持ってもらえたらいいな、と思っていて・・・」と農業に対する思いやアイデアが飛びだし、会場からも笑いがこぼれていた。会場に集まっていた観客のほとんどが、半分シャレとして受け取っていたに違いない。ところが彼女は、そのアイデアを1年も経ていないうちにカタチにしようとしている。ただただ彼女の行動力とエネルギーに脱帽するばかり。
「渋谷」「ギャルの農業」「ノギャル」というキーワードにメディアが食いつき、パブが先行する中で、今後、その真価が問われるところ。私個人的には、閉塞感の漂う従来の「日本の農業」を変えるキッカケになるのでは・・・、と影ながら「ノギャル」を応援したい。
>>藤田志穂さんKEYPERSONインタビュー(2006年8月14日)
>>副都心線開業記念 シンポジウム(2008年6月9日)
昨今の「農業ブーム」は「ノギャル」に限ったことではない。カルチャー誌「ブルータス」(マガジンハウス、2009年2月15日号)で「みんなで農業。」を特集。さらに、この6月には農業に関心を持つ若者に向けた新雑誌「Agrizm(アグリズム)」(農業技術通信社)が創刊されるなど、若者を中心にした「農業ブーム」はますます加速しそうだ。
今後もこのブログの中で、「渋谷×若者×農業」についてじっくりと考えていきたい。
編集部・フジイタカシ
渋谷の記録係。渋谷のカルチャー情報のほか、旬のニュースや話題、日々感じる事を書き綴っていきます。