番外編 沖縄ロケに行ってきました 後編
前回の沖縄ロケ日記の続編です。
那覇のライブハウスで、『KACHIMBA1551』のリーダー大城さんがお勧めの若手三線奏者、池田卓さんのライブを取材しました。池田さんは西表島の歴史ある集落・船浮出身のアーティストで、沖縄音楽界期待のホープ。
ステージに立った彼を見てまず驚いた。相当イケメンなのだ(写真1)。三線奏者といえば男くさい島人ばかりを想像してしまうのは僕だけではないでしょうが、どうですか池田さんのイイ男ぶりは。
で、演奏がはじまってさらにびっくり。魂の底をゆさぶるような唄が彼の喉からしぼり出された。故郷、船浮に伝わる伝承曲を筆頭に、沖縄の南端・八重山地方に伝わる島唄の数々を、丹精込めて歌うステージにしばし釘付けとなった。
舞台にはアコースティック・ギター奏者も加わり、伝統の中にもそれを崩さない革新性を持ち来んでいる(写真2)。コアな八重山民謡などは現地に行かないと音源が入手困難なものも多いが、池田さんのCDは沖縄だけでなく東京でも入手出来る。渋谷ではタワレコ、HMVの沖縄音楽のコーナーに置いてあります。
沖縄の魅力、それは何と言っても“食”でしょう。渋谷にも桜ヶ丘の『あしびな〜』などなど、沖縄料理の店が多くありますが、今回は沖縄でしか飲めないお茶「ぶくぶく茶」を最後におまけで紹介します(写真3)。このお茶は琉球時代から伝わる飲み物で、米粉でたてた泡がお椀になみなみと盛り付けられているのが特徴。口の周りが泡だらけになってしまいますが、クセの無い味でなかなか美味ですよ。区内の沖縄料理店のオーナーで、ぶくぶく茶をメニューに加えようという方はいないですかね?
高橋慎一(フォトグラファー)
98年よりフリーランス・フォトグラファーとして独立。現在、雑誌・書籍・CDジャケットなどで活躍中。また、ライターとして音楽関係、海外紀行、ドキュメント記事等を雑誌や書籍で精力的に執筆。