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ジューサ、新作CD『俳句』発売

ジューサ、新作CD『俳句』発売

キューバの女性シンガー・ソングライター、ジューサの新作CD『俳句』が、5/21日世界に先駆けて日本先行発売される（写真1）。ジューサは既に2枚のリーダー・アルバムを発表し、ここ日本でも高セールスを記録しているワールドミュージック最重要アーティストの一人。キューバというワクを越えて、ジャズ、ブラジル音楽を高密度にフュージョンした音作りが売りの彼女。そのサウンドの独自さは、最新アルバムで一つの頂点に到達したように思う（写真2）。ヴォーカル、ベース、ギター、パーカッションとあらゆる楽器を弾きこなすマルチプレイヤーのジューサだが、本作では自作自演に留まらず、フェリシアーノ・アランゴ（ベース）、アデル・ゴンサレス（コンガ）らキューバのトッププレイヤーを招いてミニマムだが味わいに満ちたサウンドを作り上げている。古老音楽家が奏でるいにしえのサウンドでもなく、 サルサのようなダンスミュージックでもない、キューバの新たな息吹を感じさせるジューサの音作りに要注目だ（写真3）。ちなみに、アルバムタイトルの『俳句』とは、もちろん日本の俳句のことである。極限まで無駄を排した日本独自の文学様式から、ジューサは何を感じ取ったのか。是非皆さんの耳で確かめてもらいたい。
このアルバムを発売するのは『オーマガトキ』なる一風変わった名前のレーベル。独自の硬派なラインナップで、良心的音楽ファンから熱い支持を集めている。

『オーマガトキ』はレコードチェーン店の新星堂が設立した独立系のレコード会社。渋谷区内では恵比寿アトレに新星堂・恵比寿店が入っています。
『俳句』は新星堂に限らず、各レコード店のワールドミュージック・コーナーで強くレコメンドされることでしょう。一聴をオススメします！

高橋慎一(フォトグラファー)

98年よりフリーランス・フォトグラファーとして独立。現在、雑誌・書籍・CDジャケットなどで活躍中。また、ライターとして音楽関係、海外紀行、ドキュメント記事等を雑誌や書籍で精力的に執筆。

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