渋谷ジャムセッションvol.15
関西発の本格キューバン・サルサ
『ハポニスモ』 1stCD発売
以前もこのコーナーで書きましたが、最近どうもレコード、CDの売り上げが落ち込んでいるようです。“レコードの街”渋谷でも、レコード店の閉店・縮小が続いています。僕が学生時代は3度の食事を2度、いや、2度の食事を1度にしてまで、レコードを買い漁ったもんですが…そこでこの日記で、僕がお勧めするレコード、CDを紹介して、皆さんの購買欲に火を付けていこうと思います。だって、飲食店と洋服屋が花盛りで、レコード屋が一件も無い渋谷になってしまったら、あまりに寂しすぎるじゃないですか。
今回紹介するのは、大阪を拠点に活動するサルサ・グループ『ハポニスモ』の、この3月に発売となったばかりの1stアルバム『JAPONISMO/MI VIDA』です(写真1)。
ハポニスモはベーシスト、山田能史が始めた本格派のキューバン・サルサを追求するグループ。サルサ好き、キューバ好きは必聴のバンドです。
実は、僕と山田さんとは10年前にキューバで出会いました。僕がカメラをぶら下げてハバナの街をうろついているときに、山田さんは現地の猛者たちからベースのレッスン(と言うよりは猛稽古)を受けていたんです。当時の山田さんは『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』で知られるキューバン・ベースの巨匠、カチャイート・ロペスから手ほどきを受けてました。
その山田さんが挑む日本発のキューバン・サルサ、聴きごたえは充分です。写真は都内で行われたCD発売記念ライブから(写真2、3)。
ベイビー・ベース片手にコーラスする山田能史(写真4)。 ハポニスモのCDは、タワーレコード、HMVのラテン・ワールドミュージック・コーナーで扱っています。渋谷のは他にもワールド・ミュージック専門のエル・スール・レコードがあるので頼もしいですね。
ハポニスモ オフィシャルHP
高橋慎一(フォトグラファー)
98年よりフリーランス・フォトグラファーとして独立。現在、雑誌・書籍・CDジャケットなどで活躍中。また、ライターとして音楽関係、海外紀行、ドキュメント記事等を雑誌や書籍で精力的に執筆。