渋谷ヒカリエで同時開催 「ソール・ライター展」&「平間至展」Bunkamura ザ・ミュージアム主催
上画像(左)ソール・ライター《無題》撮影年不詳(c)Saul Leiter Foundation
上画像(右)=平間至《細野 晴臣》「NO MUSIC,NO LIFE.」2019年 (C)Itaru Hirama
渋谷・Bunkamura休館に伴い、「Bunkamura ザ・ミュージアム」の展覧会企画は今夏以降、渋谷ヒカリエ9Fヒカリエホールに会場を移し開催される。7月8日から休館後初企画となるヒカリエホールAで写真家ソール・ライターの展覧会「ソール・ライターの原点 ニューヨークの色」が始まる。
過去2回、Bunkamura ザ・ミュージアムで開催され大きな反響を集めた人気企画。ソール・ライター(1923年- 2013年)は、『ハーパーズ・バザー』『ヴォーグ』など、ニューヨークを拠点にファッション誌を中心に活躍した写真家であったが、一般的にはあまり知られていなかった。晩年、1940年代後半から1950年代にかけてニューヨークのストリートなどで撮影された初期作品が初めてプリントされ、個展開催や写真集出版などをきっかけにその存在が世界に知られる。国内では2017年に初開催されたBunkamura ザ・ミュージアムの展覧会以降、一躍注目を集めた。
今回の展覧会では、未公開のモノクロ写真や絵画など最新作品群を含む400点以上の作品を一挙に展示する。また、2020年以降に発見されたカラースライドを含む最新の作品群を大空間にスライドショーで投影し、ソール・ライターの色彩世界を見せるなど、天井高なヒカリエホール開催ならではの工夫を凝らす。
同じくソール・ライター展覧会に隣接する会場「ヒカリエホールB」では、写真家・平間至さんの展覧会「平間至展 写真のうた –PHOTO SONGS-」が同時開催される。平間至さん(1963年-)は、タワーレコードのキャンペーン「NO MUSIC, NO LIFE.」など、数多くのミュージシャン撮影で知られる。また、2007年から舞踊家・田中泯の「場踊り」シリーズをライフワークとして撮り続けている。
今回の展覧会は「写真と音楽」をテーマとし、初期作品から「NO MUSIC, NO LIFE.」やCDジャケットのために撮影されたミュージシャンのポートレートなど200点を超える作品を一堂に展示する。さらにライフワークであるダンサー・田中泯の〈場踊り〉シリーズや、「家族の記憶を紡ぐ場」平間写真館TOKYOで撮影された作品をはじめ、2022年に京都と六本木で開催された展覧会に新作を追加・再構成した大規模な個展となる。
渋谷らしい写真展を隣り合うホール2つで同時に楽しめる企画。美術館とは異なるホールならではの広さ、高さを活用した作品展示も見どころの一つ。スペシャルチケット(「ソール・ライター展」×「平間至展)セット)は、前売=2500円、当日=3000円。会期は8月23日まで。
「ソール・ライターの原点 ニューヨークの色」
〇会期:2023年7月8日(土)〜8月23日(水) 休館日なし
〇時間:11:00-20:00(最終入場は19:30まで)
〇会場:渋谷ヒカリエ9Fヒカリエホール ホールA
〇主催:Bunkamura、読売新聞社
〇料金:一般1,800(1,600)円、大学・高校生1,000(800)円、中学・小学生700(500)円
※( )内は前売料金
〇公式:https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/23_saulleiter/
「平間至展 写真のうた -PHOTO SONGS-」
〇会期:2023年7月8日(土)〜8月23日(水) 休館日なし
〇時間:11:00-20:00(最終入場は19:30まで)
〇会場:渋谷ヒカリエ9Fヒカリエホール ホールB
〇主催:Bunkamura
〇料金:一般1,300(1,100)円、大学・高校生600円、中学・小学生400円
※( )内は前売料金
〇公式:https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/23_hirama/