今年の渋谷イルミは「カラー一色」、「青」「パープル」などエリア別に個性演出
新型コロナによる「行動制限なし」で、冬の風物詩であるイルミネーションが「3年ぶり」に点灯するなど、久々に華やかな冬を迎えている。渋谷の街では、それぞれエリア毎に個性あふれる「カラー一色」の電飾演出が目立ち、冬の渋谷散策がより一層楽しくなりそうだ。
|3年ぶり、公園通りに「青の洞窟」復活 幻想的な青一色の世界
渋谷公園通りの冬といえば「青の洞窟」を想起するくらい定着しているイルミだ。2020、21年はコロナ禍で残念ながら中止となっていたが、今年は3年ぶりに復活した。
渋谷モディから公園通りの緩やかな坂を上り渋谷区役所まで約500m、さらに信号を渡りNHKホール横の代々木公園ケヤキ並木通り約300mに至るまで、トータル約800mの距離に渡って「青一色」の幻想的なイルミネーションが一帯を包み込む。
代々木公園ケヤキ並木通りでは、約60本のケヤキにそれぞれ7000個の電球を装飾。さらに足元には鏡面反射するビニールシートが全面に敷かれ、真っ暗闇の代々木公園の中に浮かび上がる「青一色のチューブ」の中を歩いているような、そんな不思議な空間が広がる。
上から眺めると、代々木公園一帯が青く、輝くというよりも発光していることがよく分かる。アトラクション気分でぜひ体験してみてほしい。
〇会期:〜2022年12月25日(日)まで
〇点灯:17時〜22時
|再開発が続く「さくら坂」、桜ピンクのイルミでひと足早い花見気分に
渋谷駅から最も近い桜の名所として知られる、渋谷・桜丘町の「さくら坂」。桜開花にはまだ早いが、毎年、冬場は桜木にピンクとゴールドのイルミネーションで電飾した「さくら坂イルミネーション」が開催される。今年も2023年1月末まで、点灯が始まった。
渋谷・桜丘エリアは現在、約2.6ヘクタールを一体的に整備する大規模再開発「渋谷駅桜丘口地区第一種市街地再開発事業」が進む。
工事が続くビル壁面にはクリスマスまでの期間、クリスマスツリーのイルミネーションが点灯し、渋谷スクランブル交差点からも眺めることができる。工事関係者の粋な計らいがうかがえる。
来年11月には、高さ約179メートル、地上39階のA街区、高さ約127メートル、地上30階のB街区、高さ16メートル、地上4階のC街区の3棟で構成される施設が竣工する予定だ。 来年の冬は、「新生桜丘の街びらき」を兼ねて例年以上の華やかさと大きな盛り上がりを見せることだろう。
〇会期:〜2023年1月31日まで
〇点灯:17時〜23時
|「パープル一色」に染まる宮下公園 暴力根絶のメッセージ
宮下公園では現在、コーセーのハイプレステージブランド「コスメデコルテ」のPRを兼ねて、「DECORTÉ Purple Lightup 2022」のイルミネーションをリアルとバーチャルの両方で開催。リアルの宮下公園と、バーチャル空間「渋谷区立宮下公園 Powered by PARALLEL SITE」が同時に「パープルカラー」にライトアップしている。
パープル・ライトアップは、内閣府が毎年11月に推進する「女性に対する暴力をなくす運動」として、全国のタワーや施設などで実施しているもの。今回の宮下公園のライトアップも、その一環として「女性に対するあらゆる暴力の根絶」を広く呼びかけるメッセージが込められている。
渋谷の上空から見ると、渋谷公園通り、代々木公園の辺りは「青」、手前の宮下公園は「パープル」に彩られているのがよく分かる。
〇会期:〜2022年12月25日まで
〇点灯:16時〜23時
|渋谷川・渋谷ストリーム 「シャンパンゴールド」でゴージャスに
渋谷ストリーム大階段下の「稲荷橋広場」から「並木橋」まで、渋谷川沿いに続く遊歩道「渋谷リバーストリート」(約400メートル)には、シャンパンゴールドの「つららライト」が連続的に並ぶ。
渋谷川の流れに沿って、まさに無数の星が輝く「天の川」のようなラインが続き、ロマンティックな夜景が楽しめる。
さらに渋谷ストリームの大階段、館内2階の貫通通路の吹き抜け部にも、渋谷川と同じくシャンパンゴールド一色のLEDが取り付けられ、施設全体をあたたかな光で包み込んでいる。
〇会期:〜2023年2月28日まで
〇点灯:館内2階の吹き抜け部 終電まで/ 渋谷リバーストリート 16時30分〜23時
寒さが一段と厳しくなる季節を迎えるが、今年の渋谷はエリア別に個性の異なるイルミネーションが楽しめる。防寒対策をしっかりして、ぜひ渋谷の街に繰り出してみてほしい。
編集部・フジイタカシ
渋谷の記録係。渋谷のカルチャー情報のほか、旬のニュースや話題、日々感じる事を書き綴っていきます。