渋谷センター街に「夏祭り」装飾 「新型コロナ成敗」の意味を込め
東京では連続で新型コロナの陽性者数が3万人超えを記録。重症者数が少ないとはいえ、過去最多という陽性者数はやはり気になるところだ。
感染者の増加に伴い、「3年ぶり」の開催が予定されていた「恵比寿駅前盆踊り大会」や「渋谷盆踊り」も残\ながら中止されることが発表された。ようやく渋谷らしい賑わいが復活するかと思われたが、ウイルスとの戦いは、なかなか人間が思うような展開にはならない。
一方で、渋谷センター街(バスケットストリート)では毎年、旧暦の七夕に合わせて、入口アーチや街路灯に本場・仙台で職人が手作りした「くす玉」「吹流し」の七夕飾りが飾り付けられた。今年もバスケットボールストリート、井の頭通りの街路灯に約60個の飾りつけが行われている。厳しい猛暑が続く今夏であるが、「涼」を感じる七夕装飾に気持ち体感温度が和らぐ。
また今年は七夕飾りのほか、仙台七夕と同じ東北の祭りの代表格である「ねぶた」とのコラボレーションも行い、ねぶた名人の北村隆さんが青森で制作した「ねぶた」がセンター街入口のアーチに設置された。
大きさは横4メートル×高さ2メートル。渋谷の地にゆかりの深い「金王八幡宮」の名称の由来となった武将「渋谷金王丸」をモチーフとし、鬼に見立てた新型コロナを金王丸が成敗する姿をかたどったものだ。この2年間、新コロナでセンター街の飲食店なども随分と苦しめられてきただけに、その想いを「ねぶた」に込めたという。
今週20日(水)から装飾が始まり、初日の夕方には渋谷をホームタウンとするBリーグのバスケットボールチーム「サンロッカーズ渋谷」「アルバルク東京」の選手やチアリーダー、本場・青森のねぶた祭りに参加する青森山田学園の学生、渋谷警察署員、渋谷税務署員、渋谷消防署員らが参加し、センター街で3年ぶりに練り歩きが行われた。
「サンロッカーズ渋谷」「アルバルク東京」のチアリーダーが路上で切れのあるダンスパフォーマンスを行い、お祭り気分を盛り上げた。
本来なら、この練り歩きをきっかけに、本格的な夏に向けて、さらなる街の賑わいを喚起していくところであるが、今年の夏は一体どうなるのだろうか。「行動制限ない久々の夏休み」に暗雲が漂い始めている。
編集部・フジイタカシ
渋谷の記録係。渋谷のカルチャー情報のほか、旬のニュースや話題、日々感じる事を書き綴っていきます。