Bunkamuraで「ふくよかな絵」で知られるボテロの展覧会 ドキュメンタリーも同時上映
コロンビア出身の美術家、フェルナンド・ボテロさんの展覧会「ボテロ展 ふくよかな魔法」が現在、渋谷・Bunkamura ザ・ミュージアムで開催されている。
南米コロンビア出身のボテロさん(1932〜)の作品は、「ふくよか」な人物や動物画のほか、果物や日用品なども膨張したような「膨らみ」を持ち、素朴でユーモアあふれる作風から“南米のピカソ”と呼ばれ世界中の人びとから愛されている。
ボテロさん生誕90年を記念した今回の展覧会は、渋谷を皮切りに名古屋、京都にも巡回を予定する大規模なもので、日本開催は26年ぶり。展示内容はボテロさん本人の監修のもと、初期作品から近年の作品まで、油彩画、水彩画、素描など70点を紹介。ラテン・アメリカの人びとの日常や信仰、サーカスなどを題材にした作品から名画を題材とした作品まで、ボテロさんの画業の全体像をたどるものとなる。
見どころは、ボテロさんの名が一躍有名になったレオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」を題材にした作品。「モナ・リザ」はボテロさんが描き続けているテーマの一つで、同展では2020年制作の「モナ・リザの横顔」が世界で初公開。そのほか、全70点で構成される展示作品のほとんどが、日本初公開となる。会期は7月3日まで。
ザ・ミュージアムの展覧会に合わせてBunkamura ル・シネマで現在、アートドキュメンタリー映画「フェルナンド・ボテロ 豊満な人生」が上映されている。世界各国で撮影された映像とアーカイブ映像を織り交ぜ、ボテロさん本人のほか、家族、歴史家、キュレーター、学者などの証言から、ボテロさん人生と作品の持つ独創性に迫るドキュメンタリー作品となっている。展覧会とともにドキュメンタリーを観ることで、ボテロさんの魅力をより深く理解することが出来るだろう。
ボテロ展 ふくよかな魔法
〇会場:Bunkamura ザ・ミュージアム
〇会期:2022年4月29日(金・祝)〜7月3 日(日)
※休館日 5月17日(火)
〇時間: 10:00〜18:00 *金・土は21:00 まで
直到入院※前30分鐘關閉
〇電話: 050-5541-8600(ハローダイヤル)
〇主催: Bunkamura、日本テレビ放送網、日テレ アックスオン
〇公式:https://www.ntv.co.jp/botero2022/
映画「フェルナンド・ボテロ 豊満な人生」
2018年/カナダ/英語・スペイン語/82分/原題:BOTERO
〇劇場:Bunkamuraル・シネマ
〇会期:4月29日(金・祝)〜終了未定
〇監督:ドン・ミラー
〇配給:アルバトロス・フィルム
〇公式:https://www.bunkamura.co.jp/cinema/lineup/22_botero.html