もっとお米が食べたくなる、美味しい尽くしの定食ランチ
恵比寿・米びいき
恵比寿南の交差点からすぐ。黄色い看板が目を引く「大龍軒」の横のエレベーターで4階へ。中に入ると紛れもなくバーの装い。「米びいき」は“間借り”でランチのみというスタイルで営業しているお店だ。
和食屋さんで働いていたという店主の木戸浦さん。コロナ禍の影響で、働いていたお店への勤務もままならなくなってきた時、以前から考えていた自分のお店を持つことに踏み切ったのだという。
「タイミングよく、シェアレストランという手法があるということを知り、いろんな方の力をお借りして、このバーのランチ時間を“間借り”して、以前より考えていた、土鍋で炊いた美味しいごはんを食べられる定食屋を開くことになりました」
土鍋で炊いたごはんは、ふっくらとしつつも、口の中でしっかりとした粒感と甘みを感じることができる。
メニューは、日替わりで4〜5種類。ごはん、お味噌汁、香の物、小鉢がついた定食スタイル。小鉢も日によって変わるそう。
「お盆に乗っているものすべてにこだわりたいと思っています」
というだけあり香の物、小鉢まですべて素材にこだわった手作りの一品。お味噌汁は、赤みそと白みそをブレンドした『合わせ味噌』。この一杯だけでもごはんが食べられちゃいそうな深みのある味わいだ。
木戸浦さんにオススメを訪ねると『ぜひ、お刺身を食べてほしいです』とのことだったので、本日の「お刺身定食」をオーダー。
「メニューには『活〆真鯛の出汁茶漬け定食』というのもあるのですが、オプションにも『出汁茶漬けセット』があるので、『お刺身定食』と組み合わせてもらうと二倍楽しめると思います」という言葉に誘われて、「出汁茶漬けセット」をオーダー。さらに、人気が高いという「奥久慈卵黄の醤油漬け」もお願いした。
まずは、卵黄の醤油漬けをごはんに乗せてみる。最高のビジュアル!
半分に割ってごはんと一緒にパクリ。濃厚で美味しい!!さらにごはんをもうひと口…とやっていると、あっという間にごはんがなくなってしまった。
それでも大丈夫。なぜなら、ごはんのおかわりは無料だからだ。
続けて、可愛いくて上品なお皿に乗せられた鯛のお刺身、甘えび、いくらの3点盛りをいただく。刺身醤油とごまだれが添えられているので、まずは醤油から。お刺身とごはんの相性はもちろん抜群。いくらをごはんに乗せると、それだけでさらに一杯食べられちゃいそうな美味しさだった。
最後に「出汁茶漬けセット」を楽しむべく、ごまだれにくぐらせた鯛のお刺身と三つ葉、塩昆布、わさびを乗せたごはんにかつおの香りが食欲をそそるお出汁をかけていただく。濃厚なごまだれが出汁に溶けて、お刺身とはまた違う楽しみ方ができた。
「この『出汁茶漬けセット』は、オプションの明太子や梅干しなどを加えても美味しいです。組み合わせによって、回数を重ねて来ていただいても飽きることなく食べていただけるように考えています」
ごはんのことを考え尽くしたメニューなのだから、どれも美味しいのは当たり前なのだろうが、まさか、まんまとこんなスピードでごはんをペロリと平らげてしまうとは思っていなかった。
「嬉しいです!お米は、“お米マイスター”の方と相談しながら土鍋に合うお米を選んでいるんです。土鍋で炊くことを考えた粒の大きさや水加減で、今はひとめぼれを使っていますが、これからは季節に合わせて変えていくとも考えています」
おかずも、季節ごとに新しいメニューを取り入れていこうと思っているそう。
「食べていただいた『出汁茶漬けセット』を冷たくして冷や汁にしたり、夏のお野菜を組み合わせてみたり……ごはんに合うものをどんどん考えていけたらと思っています」
米びいき
〇住 所:東京都渋谷区恵比寿南2−3−15インペリアルビル4階
〇営 業:11:00〜15:00
〇定 休:不定休
〇インスタグラム:https://www.instagram.com/komebiki/?hl=ja
オオバリエ
楽しく美味しく食べることが好きで、魅力的なお店の情報を聞きつければ都内を中心に車を飛ばして行きまくり。憧れは海外旅行に行って美味しいものを食べまくることです。