ハンズ渋谷店の2021年!コロナで変わった?変わってない??
2020年の春からガラリと変わってしまった私たちの日常。 建物に入る際の消毒液、日常的なマスクの着用、私たちの当たり前の生活も様変わりしました。
飲食店や小売販売業の苦境も聞く中、小売店においても変化は避けられないのではないか。”おうち時間”が増えたことで人の流れ、商品の動向などがどう変わったのか、東急ハンズ渋谷店の3Cフロアのキッチンと2Aフロアのパーティ&バラエティで”いま”を聞いてみました。
緊急事態宣言中のハンズ渋谷店全体は、家族連れや高年齢層の客層が大きく減少したため売り上げのピークを迎えないまま営業を終了することも多々あったそうです。緊急事態宣言が明けたハロウィン前からは渋谷にも人が増え、店舗需要も回復傾向になり、会社、飲食関係の方が動き始め必要備品や清掃用具、学校の準備等コロナ感染者減少に伴う活動が顕著になりました。 しかし、相変わらず飲食店や近隣店舗のクローズ時間が早く、外食のついでといった客層は減少。とは言え、コロナ前の状況には戻らないものの最近では家族連れの客数も伸びているそう。
|丁寧な暮らしのためのキッチン用品が人気
キッチン売り場ではコロナ過に売れた商品の傾向は自宅で居酒屋やパーティ気分を味わえるビールサーバーやタンブラー、焼き物の調理家電。そしてアウトドアで楽しむホットサンドメーカーや自家製薫製グッズだとか。
SDGs(持続可能な開発目標)に注目した商品なども伸びており、さとうきび繊維のストローや生分解される「易生分解性」の洗剤など時流に乗ったものも関心を集めているそうです。
そんな中、家で寛ぐ時間を豊かにする為のコーヒー商材は展開強化し、その売上は堅調。ニーズを受けて珍しいサイフォンやクラシックな商品も期間限定で展開しており、その品揃えは圧巻!
ちょうどHARIO創業100周年のタイミングということもあり、コーナー展開をしたところ、ティーポットやコーヒーサイフォン復刻商品など懐かしいフォルムのものが人気に。その流れでコーヒーミルなどもよく動いているそうです。自宅でおいしいコーヒーを飲むために器具にこだわり、高価格帯の商品を選ぶ方も多数。また、営業を再開した近隣店舗の方が店用として購入するケースも多くみられました。
|”おうち時間”を楽しむための遊びがたくさん!
一方のパーティ&バラエティフロアではどういった傾向があったのでしょうか。
ジグソーパズルは以前から安定した人気があり、”おうち時間”需要も相まって売り上げが伸びているそう。キャラクターや風景写真のものが人気でフレームに入れて飾ることも楽しめます。
ボードゲームやカードゲームといったアナログゲームはここ5年ほど人気が高まってきており、コロナ禍による”おうち時間”需要が後押しとなってさらに売れ行きが上がっているといいます。傾向としてはYoutubeなどで紹介されたゲームが小学生や学生の間で話題となり、人気が広まっていたところに”おうち時間”需要に対応すべくメディアによるゲーム商材の特集・露出が増えたことによりさらに幅広い世代に広がったという背景が。かく言う我が家にも「はぁって言うゲーム」があり、これも夫がネットニュースで見て購入してきたもの。そしてまんまと家族でハマって大盛り上がりをしたのはつい先週のこと。
東急ハンズ渋谷店といえば歴史は古く、開店は1978年。藤沢、二子玉川に続いての第3号店。関東の中心でカルチャーを発信出来る渋谷という場所にあり、他店舗にはない品揃えや知識豊富なスタッフが多く、DIYに特化したコーナーが充実しているのが特徴といえるでしょう。以前から豊富かつこだわった品揃えが魅力の渋谷店において、コロナ過で商品そのものの動きに変化が見られた反面、既存の品揃えの中から世の中のニーズに合うものが変わっただけだったという意味では大きな変化はなかったとも言えそうです。
日々ニュースに翻弄される私たちですが、あっという間に2022年がやってきて、これからどうなっていくのか。様々な立場からの意見が飛び交う中で自分の身のまわりを大切にして、食や娯楽といった楽しみを取り入れながら、2022年は心安らかに生活をしたいものですね。
イトウノリコ(tannely)
結婚、出産を期に渋谷に移り住んで15年。人生は飲む食う楽しむ!誰かの面白いが他の誰かの面白いにつながるのが大好き。ライターと並行して翻訳や制作も行っています。