JR山手線・渋谷駅工事完了、内回りホーム広々 混雑緩和・安全対策に向け
今朝、渋谷駅ホーム(内回り)を降り、広々としたホームを見て驚いた人もきっと多かったことだろう。先週金曜日の終電から丸2日間の工事を終え、拡幅したJR山手線渋谷駅の大崎・恵比寿方面ホーム(内回り)が、10月25日初電から供用を開始した。ホーム幅員が最大5.1メートル広がり、朝の通勤ラッシュの混雑緩和や安全対策に一定の効果を発揮しそうだ。
JR山手線渋谷駅は、2019年から全5ステップで大幅な改良工事が進められている。2020年6月に第2ステップとして、渋谷駅中央から新南口まで約350メートル南側に離れていた埼京線・湘南新宿ラインのホームを、山手線と並列化する大規模な工事が終了。そして今回、10月22日終電後から25日初電まで、山手線内回りを完全に運休し行われた第3ステップでは、いよいよ山手線の工事に着手し、渋谷駅内回り線路切換工事(ホーム拡幅)が行われた。
最終的に内回り・外回りの2面に分かれているJR山手線渋谷駅ホームは、幅員最大16メートルの1面2線の島式ホームに生まれ変わる計画だ。今回の工事では、その片側の内回りホームを東側(渋谷ストリーム側)に移動し、もともと山手線が走っていた線路上にホームを広げ、狭かったホーム幅員を最大5.1メ―トルまで(広さは約700平米)広げるというもの。再開発の途中段階でホームドアの取り付けがまだ出来ない渋谷駅においては、ホームの拡幅でラッシュ時の混雑緩和や、安全性の向上が見込まれる。
内回りホーム切替工事(ホーム拡幅)の大きな課題は2つ。一つは埼京線と山手線外回りの中央に位置する限られたスペースである点、もう一つは大都市の基幹交通路線である山手線の運休を最小限に抑えるべく、埼京線及び山手線外回りの運行を止めずに実施しなければならなかったという点だ。、
そのため大きな重機等を使うことは出来ず、2日間の総作業員数は約3300人、一度にかかわる作業員は最大約800人まで達し、架線や支持物の撤去、線路撤去や移動、ホーム諸施設の改修まで「人の力」が主役となる切換工事となった。
中でも恵比寿方面の内回り線路を東側に移動し、新しい線路とつなげる工事では、線路をリフトで持ち上げて、数十人の作業員が「エイ!」と一斉に声を掛けて力いっぱい押しながら、線路を少しずつスライドさせていた作業風景は圧巻だった。一 秒単位の正確さで電車がやって来る日本の運行ダイヤは世界一と言われることが多いが、25日の初電に間に合わせるため、これだけの数の作業員が昼夜問わず作業を続けていたと思うと、頭が下がるばかりだ。
10月22日から25日の内回りホームの変化は下記である。
ホームが広々となり、向かい側の埼京線との間の柵も取り払われ、開放感あふれる雰囲気に様変わりしていることが分る。
次回の第4ステップ工事では、もう一方の外回りの線路を西側(桜丘方面)に移動しホームを拡幅して、内回り・外回りが一体化する「島式ホーム」が新たに生まれる予定だ。その時期については今のところ未定である。
編輯部 - Fujiitakashi
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