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渋谷ジャムセッションVol.10
特殊漫画家家・根本敬氏の『映像夜間中学』

 11月30日の深夜、渋谷・アップリンク・ファクトリーで、特殊漫画家家・根本敬氏の『映像夜間中学』が開催されました。
 根本さんのことは、皆さんもうご存知ですよね?まんが表現の極北をひたすら邁進し続ける、異端の巨匠。
ご存知無いかたも、このメガネを掛けた気弱なオジさんには見覚えがあるでしょう(写真1)。アップリンクの看板と共に、闇夜にボワっと浮かび上がった告知イラストが、このイベントの全容を象徴していますね。

 アップリンクは渋谷の地下カルチャーの発信源と言えるマイクロ・シアター。映像作品の上映と平行して、このようなイベントも常時開催している頼もしいスペースだ。
 『映像夜間中学』は、根本さんが特殊漫画道を極める道程で出会った人々、起こった現象、見知った事実、等々を、大変貴重な映像資料と共に報告する、言わば定例会のようなもの。この夜もひたすら濃いプログラムで、渋谷を下品のどん底に叩き込んだ(写真2)。

 この日のプログラムをざっと紹介しよう。
○88歳のラッパー、坂上弘さんが『卒業』(作詞・作曲、尾崎豊)を熱唱するステージの映像
○台湾で制作された映画『座頭市』の上映。主演は台湾の人気俳優、勝新太郎(勝新を名前までフルネームでパクった役者、殺陣が微妙にヘタ)
○元フォーリーブスの北公次のビデオ『光GENNJIへ』の上映などなど。しかし、台湾にも勝新がいたのには驚いた。こんな具合の濃密なる無駄話が深夜まで続いたワケです(写真3)。

 上映会終了後、『座頭市』(もちろん台湾の)と『光GENJIへ』のビデオと共に記念撮影に応じてくれた根本先生(写真4)。中学生の頃から先生を精神的指導者として崇めて来た僕としては、感無量の一瞬でした!

 今後も『夜間中学』は、この日記で定点報告していきますので、こうご期待。次回は年の瀬、12/28日に開催します。

ゲストブロガー/高橋 慎一(たかはし・しんいち)さん
東京工芸大学短期大学部 写真応用学科卒。98年よりフリーランス・フォトグラファーとして独立。現在、雑誌・書籍・CDジャケットなどで活躍中。また、ライターとして音楽関係、海外紀行、ドキュメント記事等を雑誌や書籍で精力的に執筆。著書『キューバ・トリップ ハバナ・ジャム・セッションへの招待』(産業編集センター・刊)

高橋 慎一 公式サイト

インタビュー記事(2006年6月2日)

高橋慎一(フォトグラファー)

98年よりフリーランス・フォトグラファーとして独立。現在、雑誌・書籍・CDジャケットなどで活躍中。また、ライターとして音楽関係、海外紀行、ドキュメント記事等を雑誌や書籍で精力的に執筆。

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