「ショートショートフィルムフェスティバル & アジア 2021」　リアル＆オンラインのハイブリッド開催

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国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル & アジア 2021」が6月11日（金）〜6月21日（月）までの期間、渋谷ストリーム TORQUE SPICE & HERB,TABLE & COURTや表参道ヒルズ スペースオーをはじめとする都内会場と、オンライン会場のハイブリッドで開催される。

俳優・別所哲也さんが米国で出会った「ショートフィルムを日本に紹介したい」との想いから、1999年に東京・原宿で誕生。2001年に名称を「ショートショート フィルムフェスティバル（SSFF）」とし、2004年には米国アカデミー賞公認映画祭に認定。同時にアジア発の新しい映像文化の発信・新進若手映像作家の育成を目的とし、毎年「SSFF & ASIA（ショートショート フィルムフェスティバル アジア）」として映画祭を開催し、今年で23年目を迎える。

▲同映画祭の代表・別所哲也さん

今年のテーマは「シネマ」「ベンチャー」「アドベンチャー」「アド」を掛け合わせた「CINEMADventure（シネマドベンチャー）」。コロナ禍の映画祭開催について、代表の別所さんは「映画祭には例年と変わらない数の作品応募があり、フィルムメイカーたちは困難な状況ながらもショートフィルムを作り続けていた。ロックダウン中の街を映したもの、リモートで撮影から編集まで、ショートフィルムだからこそ成しえたコロナ禍のCINEMAを感じ、フィルムメイカーたちからのメッセージを確かに受け取った。映画祭は世界の『今』を体験・共有できる、『ADVENTURE＝冒険」の場でありたい。スマートフォンでの撮影・編集、縦型など新しい映像の可能性を『VENTURE＝新しい挑戦』として体現する場、企業・団体が注目するショートフィルムの『AD＝広告』としてのコミュニケーション方法を開拓し、アート＆カルチャーが社会で活躍する未来につなげる機会にできれば」と映画の可能性に期待を寄せる。

「インターナショナル部門」「アジア インターナショナル部門」「ジャパン部門）」「ノンフィクション部門」「CG アニメーション部門」「U-25 プロジェクト」など、全10部門への応募数は世界から6,000作品以上。中でも、新設された「スマートフォン映画作品部門」は、クリエイターからの高い関心が集まり、900点以上もの作品が寄せられた。

「ジャパン部門」「アジア インターナショナル部門」「インターナショナル部門」「ノンフィクション」の各優秀賞４作品は、次年度のアカデミー賞短編実写部門のノミネート候補作品となる。また「ジャパン部門」「アジア インターナショナル部門」「インターナショナル部門の中から、同フェスティバルのグランプリ（ジョージ・ルーカス アワード）1作品が選ばれる。公式部門の審査員を務めるのは、俳優 阿部純子さん、俳優 勝地涼さん、写真家 濱田英明さん、女優 藤真利子さん、映画評論家 クリス・フジワラさん、映画監督 真利子哲也さん。ノンフィクション部門の審査員は、映画監督 原一男さん、女優・写真家 松田美由紀さん、ジャーナリスト 丸山ゴンザレスさんが担当する。

SSFF & ASIA 2021開幕を飾る「オープニングセレモニー」は6月11日（金）16時半より、LINE CUBE SHIBUYAで開催。同映画祭代表・別所哲也さん、3作品のショートフィルムに主演する剛力彩芽さんと、最新ショートフィルムを初公開する山田孝之さん、阿部進之介さん、フェスティバルアンバサダーのLiLiCoさんらが登壇し、グランプリが発表される6月21日のアワードセレモニーに先駆け、その他の各アワードの受賞作品の発表・表彰などを行う。

▲「ポートレイト / ヴェルナー・ヘルツォーク」（ヴェルナー・ヘルツォーク/0:28:39/ドイツ/ノンフィクション/1986）。ヴェルナー・ヘルツォークが自身の作品と紛うことなき映画理論について語るセルフ・ポートレイト。

注目は、インターナショナル部門のウィル・フェレル主演作のドラマ『デイビッド』（アメリカ）、ベン・ウィショー出演作の母を亡くした悲しみと自己発見を描くコメディドラマ『ミス・フォーチュネット』（イギリス）、アジアインターナショナル部門のキム・ボラ監督の９歳の少女を描く『リコーダーのテスト』（韓国）、ノンフィクション部門のヴェルナー・ヘルツォーク監督のドキュメンタリー『ポートレイト/ヴェルナー・ヘルツォーク 』（ドイツ）など世界から力作が集結。
▲「演じる女」（照屋年之/0:18:30/日本/ドラマ/2020）。余命僅かな年老いたアキラには、若くて美しい妻・好子がいる。好子は病のアキラを、外に連れ出しては二人の時間を楽しもうとする。日に日に衰弱していくアキラ。それを見て嬉々として楽しむ好子。果たして彼女の思惑とは？

▲「in-side-out」（森山未來/0:25:00/日本/エクスペリメンタル/2021）。コロナ禍でより身近になった「孤立」。世間との接点はインターホンだけ。男はやがて妄想と現実の狭間で生きることに。閉鎖的ミュージカルが始まる。

日本作品では、國村隼さんが妻を亡くした男を演じる『願いのカクテル』、筒井真理子さんが対人恐怖症かつ潔癖症のスーパーの女性店員を演じる『The Supermission』、ガレッジセールのゴリこと照屋年之監督、満島ひかりさん主演の『演じる女』、森山未來監督、永山瑛太さん主演による『in-side-out』など、実力派の俳優主演の選りすぐりの作品がそろう。

会期は6月21日まで（オンライン会場は6月30日）。一部有料イベントを除き、全プログラム無料で上映・配信。

ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2021
〇開催：6月11日（金）〜6月21日（月）
※オンライン会場は4月27日（火）〜6月30日（水）
〇上映：
表参道ヒルズ スペース オー、iTSCOM STUDIO & HALL 二子玉川ライズ、TORQUE SPICE & HERB,TABLE & COURT、赤坂インターシティコンファレンス、LINE CUBE SHIBUYA、オンライン会場ほか
※開催期間は各会場によって異なります。
〇料金：全プログラム無料上映/配信　※一部有料イベント有り
〇公式：https://shortshorts.org/2021/ja/
〇主催：ショートショート実行委員会 / ショートショート アジア実行委員会