渋谷文化プロジェクト

渋谷をもっと楽しく!働く人、学ぶ人、遊ぶ人のための情報サイト

恒例のショートショートフィルムフェスティバル 今年はオンライン会場で無料配信

国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル & アジア 2020」が9月16日(水)〜9月27日(日)までの期間、渋谷ストリーム TORQUE SPICE & HERB,TABLE & COURTや表参道ヒルズ スペースオーをはじめ都内4会場と、どこからでも鑑賞可能なオンライン会場で開催される。

俳優・別所哲也さんが米国で出会った「ショートフィルムを日本に紹介したい」との想いから、1999年に東京・原宿で誕生。2001年に名称を「ショートショート フィルムフェスティバル(SSFF)」とし、2004年には米国アカデミー賞公認映画祭に認定。同時にアジア発の新しい映像文化の発信・新進若手映像作家の育成を目的とし、毎年「SSFF & ASIA(ショートショート フィルムフェスティバル アジア)」として映画祭を開催し、今年で22年目を迎える。

▲同映画祭の代表・別所哲也さん

例年6月に開催を行っているが、今年は新型コロナの感染拡大を受け、日程を9月に移動してオンライン会場での展開を拡充して実施することに決まった。22年目を迎える今年のテーマは「(ニュー)ボーダレス」とし、外出自粛、リモートワーク、ソーシャルディスタンスなど、新たな日常生活を経て、改めて考える人とのつながり方や、今だからこそ可能となった新しい映画祭の在り方を問いていく。

コロナ禍での映画祭開催に向け、別所さんは「延期を決定後、9月の開催決定に至るまで、私達はシネマの原点でもあるショートフィルムを通じて世界が繋がり、未来を一緒に築き上げる新たな方法を模索してきました。どんな形で体現できるのか、ぜひ皆さんと一緒に新時代の映画祭を作っていけたらと考えています」とコメントを寄せる。

今年は112の国と地域から応募された作品の中から、「アジア インターナショナル&ジャパンプログラム」「インターナショナルプログラム(アジア、日本以外の作品)」「ノンフィクションプログラム」「CGアニメーションプログラム」「Cinematic Tokyoプログラム」「BRANDED(企業ブランドコミュニケーションのための作品)」など、部門別に選ばれた約200作品をオンライン会場で上映・配信。また今年から新たにスマートフォンで撮影した「スマートフォン映画作品部門」も加わり、作品制作の幅が広がっている。

中でも「ジャパン部門」「アジア インターナショナル部門」「インターナショナル部門」「ノンフィクション」の各優秀賞4作品は、次年度のアカデミー賞短編実写部門のノミネート候補作品となる。また「ジャパン部門」「アジア インターナショナル部門」「インターナショナル部門の中から、同フェスティバルのグランプリ(ジョージ・ルーカス アワード)1作品が選ばれる。

▲ノンフィクションプログラム1特別上映 「STAND WITH HK」(監督:堀潤)。香港の民主化デモの最前線にカメラを入れたドキュメンタリー。 警察による圧倒的な弾圧に立ち向かう若者たちの姿を追う。

SSFF & ASIA 2020開幕を飾る「オープニングセレモニー」は9月16日(水)15時半より、オンラインでライブ配信。同映画祭代表・別所哲也さん、フェスティバルアンバサダーLiLiCoさんのほか多彩なゲストが登壇し、グランプリが発表される9月27日(日)のアワードセレモニーに先駆け、各アワードの受賞作品の発表・表彰などを行う。

▲アジア&ジャパンプログラム 特別上映『支離滅裂』(監督:ポン・ジュノ)。牛乳を盗む記者、屋外で用を足す検察官、ポルノ雑誌が好きな大学教授の3人が、「社会問題」を討論するテレビ番組の出演者として集まる……。

注目の作品は、カンヌ映画祭パルムドール、アカデミー賞4冠に輝いたポン・ジュノ監督によるショートフィルム『支離滅裂』。
▲インターナショナルプログラム特別上映『ブラックガイアンドラ』(監督:サム・ライミほか)。家族をゾンビに殺された青年が、恋に落ちた女性を命がけで救う…。

日本初公開となるデビッド・リンチ、ジョニー・デップ出演のホラー映画『ブラックガイアンドラ』、『ジョジョ・ラビット』でアカデミー賞脚色賞を受賞したタイカ・ワイティティ監督作品による『夜の車』、オンライン限定でフランスを代表する女優ジュリエット・ビノッシュ主演のコメディ『違反』が配信されるなど、名優名監督によるショートフィルムも特別上映される。

▲オンライン会場限定配信『違反』。小さな違反を見つけて罰金を課すことを喜びに感じている堅物の交通監視員。彼女が予期しない出来事が起きる…。

またコンペティション以外でも、「東京」の魅力を国内外にショートフィルムで配信する「Cinematic Tokyo」部門も見逃せない。森崎ウィンさん、ジネット・アウさん、渡辺裕之さんが共演したショートフィルム『This is Tokyo』(監督:鈴木勉)、オーストラリアの監督が手掛けた『グッピー』など、「Cinematic Tokyo」部門には計8作品がラインナップ。外国人が監督を務める『グッピー』は、異国の地・東京で若いカップルの片方が最終電車に乗りそびれ、バラバラになってしまう。携帯電話の充電と共に緊張の糸も切れてしまった二人の関係を描くなど、「東京」の新たな魅力を様々な視点から捉えた力作がそろう。

会期は9月27日まで。全プログラム無料で上映・配信。

ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2020
〇開催:9月16日(水)〜9月27日(日)
※オンライン会場も同じ日程で実施
〇上映:
オンライン会場および表参道ヒルズ スペースオー、 iTSCOM STUDIO & HALL二子玉川ライズ、 渋谷ストリーム TORQUE SPICE & HERB,TABLE & COURT 赤坂インターシティコンファレンス(赤坂インターシティAIR)含む 都内複数の会場にて ※開催期間は各会場によって異なります。
〇料金:全プログラム無料上映/配信 ※一部有料イベント有り
〇公式:https://www.shortshorts.org
〇主催:ショートショート実行委員会 / ショートショート アジア実行委員会

オススメ記事