「TOKYO」をテーマにした蜷川実花さんの新作個展 3Dビューでオンライン展示も併催
写真家・映画監督の蜷川実花さんの新作個展「東京 TOKYO / MIKA NINAGAWA」が現在、渋谷パルコ4F「PARCO MUSEUM TOKYO(パルコミュージアムトーキョー)」で開催している。
新作写真集『東京 TOKYO』刊行を記念する同展。会場では首都高、東京タワーとスカイツリー、79人のトーキョー・ピープルなど、「TOKYO」をテーマにシャッターを切り続けた2年間、500点以上の作品や映像が展示されている。いま世界に発信する幻の2020年東京のルポルタージュ、90年代と現在の都市の横顔が交錯し、変わりゆくものと変わらないものが織り交ざり、この場所の過去と未来が浮かび上がる。
蜷川さんは「いつか、東京ときっちり向き合って写真を撮らなくてはいけないとずっと思っていた。2年前、ふとそのタイミングがきた気がした。たくさんの人達と映画『Diner ダイナー』と『人間失格 太宰治と3人の女たち』を撮り終えた頃、ふと得意技を封じて、シャッターを切ることだけで勝負をしてみたいと思った」といい、「この本のほとんどは写ルンですで撮影している。自分の得意技を全て使えない状況においた時に何が残るのか、何ができるのかが知りたかった」とエフェクトのない先に見える世界、景色を追求したという。
コロナ収束が見えない中での開催となった今回は、会場での展示のほか、会場の様子が360度、3Dビューで見渡せるオンライン展示も併催。自宅に居ながら、蜷川さんの世界に楽しむことができるという新たな試みも行っている。
まずはオンラインでチェックして、可能であれば会場に足を運び、二度楽しんでみてはいかがだろうか。会期は6月29日(月)まで。
東京 TOKYO / MIKA NINAGAWA
○会期:2020年6月12日(金)〜6月29日(月)11:00〜20:00
※入場は閉場の30分前まで
※最終日は18時閉場
※営業日時は感染症拡大防止の観点から変更の可能性があり。
○会場:PARCO MUSEUM TOKYO(渋谷パルコ4F)
○入場:一般500円・学生400円・小学生以下無料
○主催:PARCO
○公式:https://art.parco.jp/museumtokyo/detail/?id=410