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ブル―インパルスが渋谷上空を編隊飛行 医療従事者への感謝を込めて

航空自衛隊に所属するアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」が5月29日(金)、白いスモークを出しながら渋谷上空を飛行し、航空ファンや街ゆく多くの人びとを魅了した。

東京の都心上空を飛行したのは、1964年10月10日の東京オリンピック開会式、2014年5月31日の国立競技場の最後のセレモニーに続き、今回が3回目。

飛行ルートは、埼玉県の入間基地を出発後、板橋区から文京区、墨田区、江東区、江戸川区、葛飾区、千代田区、中央区、港区、目黒区、川崎市中原区、世田谷区、渋谷区、新宿区、豊島区の上空。各エリアには「都立駒込病院」「都立墨東病院」「荏原病院」「自衛隊中央病院」など、新型コロナウイルスに尽力する医療施設があり、新型コロナウイルス感染症へ対応中の看護師、医療従事者等に対する敬意、感謝を示すために実施された。

当日朝に発表されたマップをよれば、渋谷上空のは世田谷から神泉駅、東急百貨店本店、代々木公園、新宿方面へ抜けていく飛行ルート。
飛行時間は12時40分頃からであるが、12時過ぎから渋谷の中でも高台で見通しの良い代々木公園の歩道橋に徐々に人が集まり始めた。

気温は26℃、立っているだけでも汗ばむ暑さの中、マスク姿で空を見上げ、ブルーインパルスの到来を今か今かと見守った。12時50分頃、遠く港区から目黒区あたりを飛ぶブルーインパルス6機+並走の1機の姿が見えると、「あー」と一気に歓声が上がった。

代々木体育館の後方に見えるブルーインパルス(港区上空を飛行中)。1964年の東京オリンピックの会場とのショット。

渋谷スクランブルスクエア後方を飛行中のブルーインパルス

港区、目黒区を走行し、同エリアから一旦見えなくなるが、数分後、池尻方面から再び姿を現す。
NHK放送センターの手前で6機は一気に急上昇し、歩道橋の真上へ。「本物はすごい」「かっこいい!」とカメラやスマホを握る人びとから大きな声が上がる。
頭上で燦燦と輝く太陽と重なり、代々木公園から新宿方面へと飛び去った。
2周目の走行後、そこに集まった人びとから、「ありがとう!」という言葉とともに拍手が自然と起こった。

僅か20分間だったが、大空を疾走するブルーインパルスの編隊飛行に心を奪われ、感動した人びとがとても多かったようだ。2020東京五輪の延期、長期にわたる外出自粛とストレスを抱える人も多いと思うが、久々に心がスカッとするイベントだった。

編集部・フジイタカシ

渋谷の記録係。渋谷のカルチャー情報のほか、旬のニュースや話題、日々感じる事を書き綴っていきます。

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