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天も味方にした渋谷音楽祭

11月11日(日)、渋谷音楽祭が開催されました。
前日土曜日から雨模様となり、野外でのライブが心配されましたが熱きアーティストの思いが通じたのか、幸い雨が上がり、暑くもなく寒くもないライブ日和に。本渋谷音楽祭は昨年よりスタートし、今年で2回目。今年はマルイシティ前ステージ、マークシティ前ステージに、新しく109前ステージが設営され、さらに音楽のほかにダンスパファーマンスも加わるなど、昨年よりも内容が濃く、パワフルに進化していました。
12:00pmちょうど、渋谷のへそとも言える109からライブがスタート。
参加アーティスト19組は、渋谷を代表するライブハウスの推薦で選ばれた実力派。とはいえ、一般的にはまだまだ無名なアーティストばかり。演奏開始直後は、正直なところ、街行く人びとの関心はさほど高いものとは言えませんでした。写真1は渋谷Club乙の推薦バンドのSoupnote

ところが演奏が始まり、彼らの歌声や演奏が街中に響くとともに次第に足を止める人びとの姿も・・・。さすがはライブハウスお墨付きのアーティスト、プロにも劣らぬ演奏や歌声、ライブハウスで鍛えられたステージングはたいしたもの。 写真2はLa.mama推薦バンドのJuke Joint Jive Band

上の写真3は、マークシティ会場で行われたダンスパフォーマンス。
参加チームは、渋谷にダンススクールを構える「Tokyo Dance&Actors」と「Dance STUDIO FIRST」の生徒とインストラクターの先生たち。キレの良いダンスはもちろん、色気、しなやかさも兼ね備え、たまたま通りかかった多くの観客を魅了していました。

特にダンスインストラクターの先生チームの登場の際には、教え子と思われる若者たちの応援にも熱が入り、一見、ジャニーズの追っかけを思わせるほど。

写真6はマルイシティ会場です。トルコのエフェソス遺跡、ギリシャやローマの屋外劇場かのようなすり鉢状をしており、なかなか雰囲気も良かったです。

写真7はTaU KITCHENの推薦バンドのarlish、少年が釘付けになっていたのが印象的。


最後にメイン会場のCCレモンホール。残念ながら、会場内の写真がお見せできなくて申し訳ないです。 CCレモンホールでは計8組のアーティストに、さらにスペシャルゲストに甲斐よしひろさんを迎えて熱いライブが行われました。 8組のアーティストはポップあり、青春ソングあり、グラムロックあり、ソウルフルなサウンドあり、ピアノの弾き唄あり、激しく重厚なロックあり・・・と、渋谷発の音楽のバリエーションの豊かさと奥深さを改めて実感させられました。

今回、ここに集まったお客さんのほとんどは甲斐さんファンではないかと思うのですが、8組のアーティストの素晴らしいパフォーマンスに次第に手をたたき、体を動かす人たちも少なくなく、新しいアーティストとの出会いを楽しんでいる姿も垣間見られました。普段、それぞれのライブハウスへ出掛けなくては見られないアーティストたちを一堂に見られるというのは、考えてみれば贅沢なものです。またCCレモンホール会場で特筆しなければならないのが、司会のちわきまゆみさん。私が中学生の頃に、浜田麻里さんらと並ぶロックの歌姫として人気者でした。そのころは、エロティックなツルツルピカピカのボンテージ・ファッションに身を包み、私も「ちわき、すげ〜」などと声を上げていたのを思い出します・・・。いくつになったんだろう?懐かしいな。ここ最近では、アーティストとしてというよりも、音楽番組の司会やパーソナリティの仕事の方が多いようです。知らなかったのですが、彼女は渋谷出身だったのですね。音楽祭の司会ぶりも、若きアーティストの姉貴分的な感じがして、とても良かったです。

それから、最後に甲斐よしひろさん。8組のアーティストの演奏で、すっかりと熱を帯びた会場をクールダウンするかのように、前半はしっとりとしたアコースティック。中盤は観客の耳馴染みのある最近のヒット曲のカバーで心を掴み、そして後半はノリの良い甲斐バンドのヒット曲で一気に畳みかけ、ラストの「ヒーロー」では観客総立ちに。さすがは30年もの間、ロック界で第一線で活躍してきた人物だけあって、ステージづくりはさすが。この日、同じステージに立った若いアーティストたちも、きっと良い刺激を受けたのではないでしょうか。

編集部・フジイタカシ

渋谷の記録係。渋谷のカルチャー情報のほか、旬のニュースや話題、日々感じる事を書き綴っていきます。

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