■ Heading- By NHK of relocation transformed into a "Creative Village"
- Soba and diner is dense! Unknown lunch battleground
Culture complex that embodies the complex "uplink"
Art sensation in a renovated house full of cafe
Click to area information ※ will be displayed
ミニシアターやライブスペースなどを備えた複合施設・アップリンクをはじめ、神山通り周辺にはカルチャーの発信源や、アート感覚あふれるカフェが少なくない。喧騒とは無縁の神山通りに点在する“高感度”なスポットを紹介する。
すり鉢状の地形の渋谷では、渦を巻くように駅周辺の中心部へと人が吸い寄せられている。が、アートやカルチャーは、逆に遠心力で弾き飛ばされるかのように、渋谷の外縁部へと広がっている印象だ。「奥渋谷」と呼ばれることもある神山通りにも、カルチャースポットは少なくない。なかでも、このエリアのカルチャーシーンを牽引するのが「アップリンク」だ。
「代表の浅井隆は寺山修司さんが結成した天井桟敷の出身。寺山さんと一緒にヨーロッパを巡っていた頃、アートコンプレックスの施設が多いことに驚き、『日本にも同様の場所を創りたい』と強く感じたことが、アップリンクの出発点になっていると聞いています」と、企画・運営スタッフの倉持政晴さんが話すように、アップリンクでは映画を中心に多様なカルチャーの発信源となっている。X、FACTORYという二つのシアターではドキュメンタリーを中心に世界中の映画を上映。Xではソファで寛ぎながら映画を観られるのが特徴だ。FACTORYでは、映画に限らず、ライブやトークショー、シンポジウム、パフォーマンスなど、国内外のカルチャーを並列に扱いながら数多くのイベントを連日開催している。
多国籍の食文化も発信
さらにGALLERYでは「多様性」をコンセプトに、スタイルやジャンルにこだわらない展示を行うほか、1階のカフェレストラン「TABELA」では「世界中のカルチャーを紹介しているのだから、多国籍の料理を」という考えで、和食に加え、イタリア、スペイン、モロッコ、ブラジル、タイ、フランスなどの料理を提供している。
以前、隣接するFACTORYとの敷居を空け、ライブを見ながら食事を楽しむイベントを行ったところ、普段ランチなどで利用するお客さんからも好評だったとか。その時々で上映する映画に合わせた特別メニューはもちろん、最近話題となっている「手芸カフェ」など、独自のイベントも定期的に行っている。映画や絵画、音楽、そして食文化と、「アップリンク」はまさにカルチャーコンプレックスを体現した理想的な空間だ。
UPLINK FACTORY/ X / GALLERY |
さらに、神山通りにはアート感覚のあふれるカフェが少なくない。神山通りのやや代々木八幡寄りに、通りに沿って急勾配の坂道が伸びる場所がある。その坂の上に、一見、住居を思わせる外観のピンク色の一軒家が佇んでいる。ギャラリースペースを兼ねたカフェ、cafe Bandaだ。「最初はなかなかカフェだと分かってもらえなかったので、後からコーヒーカップの絵柄の看板を取り付けました(笑)」と話すのはオーナーのセキマキコさん。
この建物は、以前は二階建ての住居として使われていて、5年前、渋谷のなかでも静かな場所で物件を探していたセキさん、平田さんの二人のオーナーの目に留まった。そして、自分たちで大胆に改装し、カフェスペースには白壁と古木の温もりのあふれる隠れ家感に満ちた内装を作り上げた。一階には若手アーティストの作品が展示され、DJブースも設置されている。最初から「カフェをやりたい」と強く思っていたわけではなく、人と人をつなげる場を創るために、音楽やアート、そして美味しい食べ物を集めた店をと考えたら、自然とカフェという形態になったという。最近は、飲食店という原点に立ち返り、有機野菜を使ったメニューなど、ベジタリアンでも安心して食べられる料理に力を入れているそうだ。
羽根休めに最適のスポット
神山通りを脇道にそれた場所にある「CAFE DINNER S’(カフェ・ダイナー・シー)」は、「最先端というよりは、シックなムードで落ち着いて過ごせる空間を」というコンセプトのカフェ。コンクリートや木材を生かした表情豊かなインテリアのなか、ゆったりと配置されたシートでのんびりと過ごせる。また、こぢんまりとした空間でアートに親しめる店が、神山通りの中程にある「アダン・オハナ・ギャラリー」。こちらは1階がバースペース、2階がアートギャラリーになっており、気取らない空間で絵画を楽しむひとときは、普段よりもアートをグンと身近に感じさせてくれる。
さらに、cafe Bandaの二階にある別室の4畳半ほどのスペースでは、アンダーグラウンドなブレイクビーツやヒップホップの中古レコードなどを扱うレコードショップ「SIDEWALK RECORDS」が営業している。渋谷の人混みに疲れたら、神山通りにそれて、羽根休めをすると良い。カフェで一服しながら、お気に入りのレコードを探すこともできる。そんなひとときにぴったりの場所が、落ち着いた街並みのなかに点在している。
Cafe Banda 住所:渋谷区神山町41-3 TEL:03-3467-5105 |
Cafe-Dinner S'(カフェ・ダイナー・シー) 住所:渋谷区神山町16-4 TEL:03-3460-0099 |
代々木八幡方面への抜け道として使える遊歩道神山通りと並行して、カラーレンガで舗装された「宇田川遊歩道」が伸びている。一見、変哲のない遊歩道だが、この小道は宇田川を暗渠化したもので、地下には今でも川が流れているというから驚く。戦後すぐに神山通りに移転してきた「魚力」の鈴木力さんによれば、かつての宇田川は清らかな小川で、水深も浅かったことから、子どもたちの遊び場になっていたそうだ。同じく川を暗渠化して整備されたキャットストリートが先端的なショップで賑わうのとは対照的に、宇田川遊歩道は一般の住居やオフィスが建ち並んで人通りは少なく、車両は一切、通行止めで、のんびりとした雰囲気。渋谷駅と代々木八幡駅の間を結ぶ抜け道として、散策がてらに歩いてみては。
渋谷名物! ハチ公ソースの本社を発見宇田川遊歩道を歩いていると、白抜きの文字で「ハチ公ソース」と書かれた小さな赤い看板に気付く。ブルドッグならぬ、渋谷名物のハチ公をトレードマークにした「ハチ公ソース」を製造する「ハチ公ソース株式会社」だ。1946(昭和21)年から手作りを貫いているハチ公ソースには、玉ねぎやニンジン、セロリなどを使った「ウスター」、トマトやリンゴを混ぜた「中濃」、たっぷりのフルーツを加えた「フルーツ」の3種類がある。ウスターは酸味がやや強く、中濃、フルーツの順に甘みが増してマイルドな味わいとなる。主にトンカツ屋さんなどで業務用として使われているほか、家庭用の300ml(各315円)の小瓶は宇田川遊歩道近くの「津の国屋酒店」のほか、東急ハンズ渋谷店、東急百貨店東横店でも販売されている。3本セットの箱詰め(1000円)は、ちょっとした贈り物にもちょうど良い。
[KEYPERSON] Naoki Sakai (water design scope representative con Sceptre)
"Kamiyama-cho" peripheral Culture facility