3番線:歩いてみよう 渋谷駅−代官山駅間、高架下を歩いてみよう!
3月16日、東横線渋谷駅−代官山間の約1.4km区間が地下化し、渋谷駅で東京メトロ副都心線と相互直通運転を開始。東横線は代官山駅から急勾配で地下へ潜り、渋谷川の下を横切って既存の東横線の高架直下を進み、「渋谷ヒカリエ」地下5階に位置する「新しい東横線渋谷駅」に到着する。と同時に渋谷−代官山間の高架線は約85年にわたる役目を終え、徐々に取り壊しが進んでいく。長年見慣れたこの風景も、近いうちに大きく変貌を遂げることになるだろう。そこで渋谷文化プロジェクトの編集部では、渋谷川沿いを走る高架線の姿を記録として残すため、渋谷駅から代官山駅までの約1.4kmの区間を改めて歩きながら、85年間の歴史を持つ東横線の痕跡を辿ってみた。
お散歩マップ
【1】スタート地点−渋谷駅東口
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クラム型(貝型)の意匠が特徴的な東横線渋谷駅。
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歩道橋から高架式ホームを眺めると、ホームを行く歩く人と目線が一緒になる。
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渋谷川の左に明治通り、右に行くと東横線の高架線がある。
【2】東急東横店東館と地下でむすぶ高架下検品所
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渋谷川沿いに数多くのお店が連なる。近い将来、川沿いの風景も再開発で大きく変わる。
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高架橋のコンクリートの味わいが85年の歴史を語りかけてくる。
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東横線高架下検品所。この検品所から商品はトロッコに乗せられ、国道246号線の地下を潜り、東急東横店東館地下まで約200メートルを移動する。
【3】かつて学生が利用した旧・並木橋駅
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3月16日以降は、東横線は地下化し明治通りの下を運行する。
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2001年〜2005年、この高架下には、オシャレカフェの先駆けである「SUS(シブヤアンダーパスソサエティ」(カフェカンパニー運営)があった。
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並木橋交差点。1927〜1946年、並木橋駅があった。近くに國學院や青学などの大学があり、通学に利用されていたが、空襲被害で終戦後に廃止となった。
【4】東横線とJRが交差するトラス橋
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並木橋交差点から八幡通りを代官山方面に向かいすぐのところに、渋谷では珍しくなった銭湯「さかえ湯」が営業を続ける。
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渋谷と恵比寿の間には、東横線が山手線の頭上を横切る「トラス橋」が架かっている。東横線の地下化で、この風景も見られなくなる。
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代官山駅近くの「渋谷1号踏切」。この踏切の右手、代官山駅側で東横線は地下に潜り、この踏切も間もなくお役御免に…。
【5】ゴール地点−切替工事の準備が進む代官山駅
代官山駅は地下化に向け、ホームや線路が仮設となっている。3月15日の深夜、ここで切替工事が行われる。
渋谷駅から代官山駅まで約1.4kmを歩いてみました。渋谷川沿いの街並みや、高架下の味わいあるコンクリート、踏み切りなど、どこか懐かしさがこみ上げてくる風景やシーンの数々。こうした高架線のある風景も、もうしばらくで見納め。これから春を迎え、レジャーにはぴったりのシーズン。思い出を確かめるように、いま一度、ピクニック気分で渋谷−代官山間を歩いてみてはいかがでしょうか。