A夜間
東横百貨店(現、東急東横店東館)は1934年(昭和9年)11月1日のオープンン以来、年中無休、9時から21時までの夜間営業を実施。当時の東急グループの五島慶太氏は「交通機関の発達に伴って、東京西南部の人口増加が著しい。一方、郊外居住者はショッピングセンターから遠ざかり不便になるため、その玄関口である渋谷駅に百貨店をつくった」と鉄道と連接するターミナルデパートならでの利便性を強調。東横百貨店は働く人に向けた「夜間営業」の先駆けとして、大きな注目を集めた。
写真=夜間営業で窓から照明の明かりが漏れる「東横百貨店」(昭和10年7月撮影)。