Cデパート
正直、渋谷駅がどこで、デパートがどこか?をしっかりと区別して使っている人はなかなかいないのではないでしょうか。渋谷駅と東急東横店は約80年余りの間に合体ロボのように増築を繰り返し、現在では「巨大なダンジョン(迷宮)」を形成する。歴史を紐解けば、1934年(昭和9年)、東横百貨店(現、東急東横店東館)創業。地上7階地下1階、大きさは延べ3,500坪。銀座和光、東京国立博物館などを手掛けた建築家・渡辺仁氏が設計を担当し、渋谷駅に直結する関東初のターミナルデパートの誕生として大きな話題を集めた。1954年(昭和29年)には東館隣に地上11階建ての「東急会館(現、東急東横店西館)」、1970年(昭和45年)には南館を増築し、渋谷駅を中心に現在の3館体制が生まれた。渋谷駅の再開発に伴い、2013年3月31日には東館の営業が終了し、78年間の歴史を持つターミナルデパートが幕を閉じる。
写真=渋谷フォトミュージアムより