SHIBUYA BUNKA SPECIAL

ゆく渋谷ゼロ年代、くる渋谷10年代

80 年代のバブル経済の始まりと共に、渋谷ではシブヤ西武を中心に新気鋭の若手デザイナーによるDCブラ ンドが一世を風靡。学生が数万円もするファッションに身を包む姿が一種社会現象化した。ところが90 年代に 入るとバブルが崩壊し、経済不況の到来で大資本による大規模開発や出店は減少。一方、神南、宇田川町、 キャットストリートなど、メインストリートではない裏通りで、小さいながらもセンスのある雑貨やファッションショッ プが登場し始めた。「ビル(大規模資本)」→「ショップ(個人オーナー)」、「メインストリート」→「裏通り」、「歌謡 曲」→「インディーズ」、「ディスコ」→「クラブ」へとトレンドが大きく移り変わり、日本経済の落ち込みが若者のカ ルチャーや消費に大きな影響を与えた。いわば、「日本経済の縮図が渋谷にある」といっても過言ではないだ ろう。そこで今年最後の特集企画では、80 年代、90 年代に若者の最先端カルチャーをリードしてきた渋谷の 「ゼロ年代(2000-2009 年)」を振り返り、この10 年間が一体どんな時代であったのかをいま一度確かめてみた い。さらに2010 年以降の再開発がどう進んでいくのか?「未来の渋谷」の姿についても一緒に考えていきた い。

『ゼロ年代』に渋谷で何が起こったのか? シブヤ経済新聞が選ぶ『10大ニュース』 どうなる!?渋谷の大規模開発の行方 2030 年、未来の渋谷がこう変わる

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