--3年後には二号店の「アプレミディ・グラン・クリュ」をオープンされましたね。
--二つの店舗では客層は違いますか。 大きくは変わりません。どちらも25歳から35歳くらいの方がメインですが、グラン・クリュの方が女性率が高いかもしれません。やはりメディアの影響力は大きく、休日には地方からもお客さんが訪れ、関西弁が飛び交うことも。またアジアの方に加え、フランス人をはじめヨーロッパの人々に気に入ってもらえることも多く、外国人が多いのも特徴です。メディアを見て訪れたお客さんは「一度は行ってみたい」と思っている方が大半ですから、それを次の来店につなげるのは空間やサービス、さらにスタッフの力だと思っています。
--渋谷と音楽のつながりをどのように感じていますか。
--現在の渋谷の音楽シーンは、どのような状況なのでしょうか。 クラブやライブハウスで知り合ったり、ネットを通じて集まった色々な趣味嗜好のサークルが存在し、今でも発信力は衰えていないと思います。ただ個人的には各サークル間の交流が少ない点を残念に感じています。もっとも、今の若者は何事においてもそういう傾向があるようですが。新宿にもレコードショップはたくさんありますが、新宿に比べて渋谷は世の中や時代の影響を受けやすく、同時に影響を与えやすいという性格があるようです。
--今後、渋谷がさらなる発展を遂げるには何が必要だと思いますか。
■プロフィール
橋本徹さん
1966年東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、講談社に就職。『ホットドッグ・プレス』の編集に就く一方で、90年末に『サバービア・スイート』というレコード紹介のフリーペーパーを創刊し、“シブヤ系”と呼ばれるカルチャーの火付け役の一人となった。93年に独立し、『フリー・ソウル』というコンピレーションCDのプロデュースなどに加え、96年から3年間、タワーレコードのフリーマガジン『バウンス』の編集長を務める。99年、「カフェ・アプレミディ」をオープン、さらに02年にはダイニングサロン「アプレミディ・グラン・クリュ」、複合型セレクトショップ「アプレミディ・セレソン」を開いた。現在は、その経営の傍ら、CDの選曲やDJ・執筆活動などに携わる。
店舗紹介
99年、公園通りにオープンし、「カフェブーム」の先駆けとなったカフェ。ゆったりと配置されたソファ、間接照明に照らされた木の温もりのあふれるインテリア、そして橋本さんの選曲によるゆるやかなBGMに包まれて、カフェメニューや各種アルコール、デザートなどが楽しめる。02年には、同じビルの4階に本格的なイタリア〜フランス料理が楽しめる「アプレミディ・グラン・クリュ」がオープン。さらに、同年、渋谷パルコpart1の地下1階に、音楽CDや雑貨、装飾小物などを扱う複合的セレクトショップ「アプレミディ・セレソン」も開店した。 |
Cafe Apres-midi(カフェ・アプレミディ) 渋谷区神南1-15-7 5F TEL:03-5428-0510 OPEN:12時〜翌1時L.O.(日〜木)、12時〜翌4時L.O.(金・土、祝前日) |
Apres-midi Grand Cru(アプレミディ・グラン・クリュ)渋谷区神南1-15-7 4F TEL:03-5428-5121 OPEN:12時〜24時 |
Apres-midi Selecao(アプレミディ・セレソン)渋谷区宇田川町 15-1 渋谷パルコpart1 B1F TEL:03-5428-5711 OPEN:10:00-21:00 |