3月13日からスタートするアーバン・エキスポ「shibuya1000(シブヤセン、以下シブセン)」では、特集企画のインタビューでは紹介しきれなかったエキシビション・イベントも盛りだくさん。2008年のシブセンから2回目の開催となった今回は、特に都市論・建築学などで「渋谷」をテーマとする大学研究室単位での作品発表が目立ちました。大学の学術研究というと難しくてとっつきにくい印象があるかもしれませんが、実は今回の作品たち、私たちが普段当たり前に歩いている渋谷という街を、歴史・人・建物などあらゆる角度から切り取って、そこから見えてくる新しい「渋谷」をわかりやすく教えてくれる点が特徴なんです。
今回のリコメンドでは、普段渋谷を利用しているみなさんの利用スタイルに合わせて、数ある展示・イベントの中からおすすめ企画をピックアップ。会場は東京メトロ副都心線渋谷駅の地宙船を中心にした渋谷駅地下コンコース一帯。お出掛けのついでにも楽しめるし、もちろんシブセン目指して渋谷にやってくるのもOK。是非あなたの理想の楽しみ方を見つけて見てください!
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特集企画 「shibuya1000」開幕
- タイトル
- SHIBUYA-GO-ROUND
- 展示場所
- shibuya1000ホール
- 展示期間
- 2010年3月13日〜22日
- 展示時間
- 10時〜20時
- 作 家
-
デンソーアイティーラボラトリ
(土井浩史、野添真由美、高橋明夫、西園英弘、森敏史) - 作家紹介
- デンソーアイティーラボラトリはモビリティの未来を研究する会社。2000年に渋谷で設立。
渋谷を「歩き回る」という意味のタイトルがつけられた同企画は、会場に情報端末「SHIBUYA-GO-ROUND」を設置し、端末のスクリーンに表示された渋谷の地図をタッチすると、その場所にまつわる歴史・施設・人などの情報を見渡すことができるデジタルアトラクション。 「60年代」「東京オリンピック」「水」など、渋谷に関連した「つながりワード」を手掛かりにすると、そのワードから連想されるスポットが地図上に表示。ユーザーが予期しない渋谷の新しい一面を発見するのにはぴったりの企画。
待ち合わせの後に立ち寄って、お散歩デートコースの参考にするのも楽しいですね。
- タイトル
- シブセンクエスト!
- 集合場所
- 15番出入口地下3階 shibuya1000エアテント前
- 開催期間
- 2010年3月13日、14日、20日、21日、22日
- 受付時間
-
14時〜17時
※プレイは18時まで。 - 運 営
- shibuya1000実行委員会
- 開 発
- NHKエンタープライズ
- システム
- ダンガン・プロ
ちょっと時間に余裕があるなら、携帯電話のQRコード読み取り機能を利用した「シブセンクエスト!」もおすすめです。これは、QRコードに表示された情報を手がかりに、渋谷のチェックポイントを探し出し、そこで新しいヒントを得て次のクエストポイントを発見していくというリアルロールプレイングゲーム。ポイントは全部で7箇所で、全て地下で繋がっている場所、または地下の出口からすぐの場所だとか。ポイント発見毎に異なる犬のキャラクターを受け取り、最後には集めた「犬キャラ」の種類によって「ホテルランチ券」「ジェラート券」など魅力的な賞品が当たるチャンスも…。
今まで知らなかったお店や、知ってるけれど行ったことのない場所に足を踏み入れることになるかも!
- タイトル
- 渋谷1000人顔
- 展示場所
- 渋谷駅地下コンコース一帯
- 展示期間
- 2010年3月13日〜22日
- 展示時間
- 終電から始発まで
- 作 家
-
ロフトワークプロデュース招待作家12名
公募で選出された8人のアマチュア写真家
渋谷駅地下コンコース、全てを回ったことはありますか?通勤にも買い物にも、いつも決まったルートを利用する人がほとんどなのではないでしょうか?メイン企画「1000人顔」は、20人の写真家による渋谷の人々のポートレートを、コンコース一帯にずらりと並べた写真展。壁の両脇に奥まで続く膨大な量の写真に、圧倒されることは間違いありません。歩きながら一枚一枚をよく見ると、少年野球をする子どもたち、カフェに集う人々、ハグする人々など、渋谷の人々の多彩な魅力が伝わってきます。
地下鉄の駅から地上へ向かう一コマに、きっとあなたを暖かな気持ちで包んでくれることでしょう。もしかして、あなたの友達も写っているかも。
- タイトル
- kage no shibuya
- 展示場所
- 地宙船地下4 階
- 展示期間
- 2010年3月13日〜22日
- 展示時間
- 11時〜20時
- 作 家
-
AXYZ
(早川智彦・和田拓朗・大久保紀代子) - 作家紹介
- 物心ついた頃からパソコンいじりが好きだった理系男子の2人が出会い、情報工学の視点から人の心理を追求する試みをスタート。ドイツでアートと建築を学んだ大久保が参加し、2009年にグループを結成。
地下道を歩いていると、「今自分が一体どこを歩いているのかわからない」という話をよく耳にします。建物のない地下空間では、場所を示すのは出口の番号や地図などの記号のみ。あなたは「この場所の上では何が起こっているのか」、気になりませんか?同企画は、シブ地下の真上に位置する「スクランブル交差点」を、地下コンコースに持ってこようという作品。地上の俯瞰映像と、人の動きを地下路面に投影します。
「アートと科学の融合」を目指す「AXYZ」が、地下にいながら地上を体験する不思議な感覚をもたらします。
- タイトル
- 渋谷のカタチ vol.2
- 展示場所
- 地宙船地下3階 出口15付近
- 展示期間
- 2010年3月13日〜22日
- 展示時間
- 始発から終電まで
- 作 家
- 小林博人+慶應義塾大学小林博人研究会
- 作家紹介
- 同研究会では都市を構成するハードな空間構成要素から、ソフトなコミュニティの人間関係まで、都市の変わり様を的確に捉え次の都市のあり方を構想し、ビジュアライズすることを目的に活動中。
第一回「shibuya1000」では、当サイトのインタビューにご登場頂いた(※1)小林博人研究室が手がける同展。前回は渋谷で展開している経済活動や広告活動の盛り上がりを事前調査し、「新しい渋谷のカタチ」として立体模型で表現しました。今回は、来場者参加型の展示企画へと発展。展示会場では、来場者に渋谷へのオモイを訪ね、地図上の指定ポイントにバルーンを立てて次々とその「渋谷のオモイ」を反映していきます。自分の言葉をきっかけに、渋谷の姿が瞬時に姿を変えていく仕組み。最終的にはどの場所によりたくさんのバルーンが連なるのか…、結果は随時記録して壁面にも投影されるそうです。
バルーンが密集する「渋谷のオモイ」の集積場所を目指し、「渋谷のまち」を散策してみるのも面白いですね。
※1小林博人先生インタビュー(2008年10月2日掲載)
- タイトル
- 東京動脈
- 展示場所
- 地宙船地下4 階
- 展示期間
- 2010年3月13日〜22日
- 展示時間
- 11時〜20時
- 作 家
- 栗山貴嗣
- 作家紹介
- 1983年横浜生まれ。東京大学大学院情報理工学系研究科博士課程在籍中。コンピュータ好きが転じて、仮想世界に収まりきらない現実世界ならではの複雑さ・巧みさ・存在感に興味を持つ。
シブセンの中でもひときわ異彩を放っているのが「東京動脈」です。これは、東京の地下に走る都営地下鉄・東京メトロなどの地下路線の空間を、透明チューブを使って再現した立体模型。チューブは銀座線はオレンジ色、丸ノ内線は赤色など、各路線カラーを施しています。電車に乗っていると高低差やカーブなどを意識することは少ないですが、グニャグニャと複雑に交差し合ってぎっしりと詰まったチューブを見ていると、私たちがどんな複雑な経路で地下鉄内部を動きまわっているのかを改めて理解することができます。渋谷の地下は、東京メトロ副都心線・半蔵門線、東急田園都市線が乗り入れる一大ターミナル。あなたは今日はどこから来ましたか?