7月27日より、日本を代表する野外音楽フェスティバル「フジロックフェスティバル」が開催される。今年で11回目を迎え、名実ともに日本の野外フェスの顔となった同フェスティバルのお手本とされているのが、毎年イギリスで開催されている「グラストンベリーフェスティバル」。1500人の観客から始まった同フェスは、36年目の現在では30万人以上が参加し、ステージ・出演者・会場の面積はフジロックフェスティバルの数倍とも言われる。そのグラストンベリーフェスティバルの熱狂を余すところなく伝える映画が『グラストンベリー』。世界最大級の祝祭空間の表と裏を丁寧に描き、フェスティバルの本質を捉えた迫力ある作品だ。
また、音楽フェスの常連となったビョークやシガー・ロスなど、際立つ個性を持ったミュージシャンを生み出してきたアイスランドの音楽シーンを伝える『スクリーミング・マスターピース』や、ボサノヴァの歴史を辿った『ディズ・イズ・ボサノヴァ』に映し出されるミュージシャン達が奏でるサウンドは野外フェスで聴きたい音楽の筆頭だろう。また、数々のフェスで伝説的パフォーマンスを行ったニルヴァーナのカート・コバーンのドキュメンタリー『カート・コバーン アバウト・ア・サン』や、日本のフェスでもお馴染みとなった元クラッシュのジョー・ストラマーを映した『LONDON CALLING/ザ・ライフ・オブ・ジョー・ストラマー』
の公開も予定されている。 夏フェス気分が高まるこの時期、フェス参加前に映画で熱気を先取りするもよし、参加せずに劇場で疑似野外体感をするのもよし、ビール片手に鑑賞したい映画を紹介する。
イギリスの片田舎で農場主が個人的に始めたイベントからスタートしたグラストンベリー・フェスティバル。それから30年、このイベントには世界中から十数万人もの人々が詰めかけ、チケットは僅か2時間でSOLDOUT。今や野外フェスの代名詞的イベントとなったグラストンベリーの熱狂と興奮の歴史を綴った音楽ドキュメンタリー。 「イギリスの神秘的な広大なる地、グラストンベリーで35年以上続いている野外フェスティバル。その、数十年にわたる映像を、一般公募からも取り寄せあらゆる角度からこのフェスを映し出す監督ジュリアン・テンプル。過去には、SEX PISTOLSのドキュメンタリーやストーンズ、デヴィッド・ボウイ、ジャネット・ジャクソンなどのPVも手がけ、一見アーティストを 主軸に置いた映画かと思いきや、ビョークやレディオヘッド、コールドプレイ、パルプ、ブラーなど層々たる面子にもかかわらず、実際のフェス同様、活きる事を軸においている。過去のあらゆる問題や会場近郊の人々との関係、設備問題など、フェスが現在に至るまでの歴史や文化などをまるで、そこに居るかのように映し出しています。劇場にいる間は、きっと皆さんもグラストンベリーを活きるはず! さあ日本では数少ない、THXシアター音響で爆音でお楽しみ下さい。」(CKエンタテインメント/札立さん) |
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これまであまり知られることのなかった、多種多様なアイスランドの音楽シーンを描き出すドキュメンタリー。首都レイキャビクを中心に、ビョークやシガー・ロスといった世界的アーティストから、日本ではあまり紹介されることのないインディーズミュージシャンまで、生のアイスランドの音楽が登場する。 「ビョークのシュガーキューブス、タッピティカラス時代の映像やカラシの東京公演の映像など、貴重な映像も盛りだくさん! 音楽にあまり詳しくない方もアイスランドの 雰囲気に癒され、アーティスト一人一人の言葉に心打たれ、新たな発見をすること間違いなしの作品です。この感動をスクリーンで体感下さい!」(エイベックス・エンタテインメント/宣伝担当) |
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1950年代末にブラジルの若手ミュージシャンたちがつくり出した音楽の潮流ボサノヴァ。現在も活躍を続ける巨匠ロベルト・メネスカルとカルロス・リラを共同プロデューサーに迎え、彼らの歌声はもちろん、ボサノヴァ誕生に関わった偉大なミュージシャンたちの貴重な映像も織りまぜた、ボサノヴァの歴史を紐解くドキュメンタリー。 |
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伝説的オルタナティヴ・ロックバンドの代名詞として位置づけられている、NIRVANAのボーカル/ギターであった、カート・コバーン。本作は本人の肉声と、彼が過ごした、アバディーン、オリンピア、シアトルの3都市の風景映像、また彼が愛した音楽によって、カートの生きた軌跡を甦らせる。これは時代を変えたひとりのアーティストの極めて私的な自画像、そしてカートと共に巡る旅である。 |
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70年代に巻き起こったパンク・ムーブメントのリーダー的存在であり、伝説のバンド"THE CLASH"のフロントマン、ジョー・ストラマーを、プライヴェートでも親交の深かったジュリアン・テンプル監督が撮り続けた渾身のドキュメンタリー。 「フジロックや朝霧JAMでの熱演も記憶に新しいジョー・ストラマー。映画『グラストンベリー』で描かれていた、ライブ中にマイクスタンドでテレビカメラを壊すパフォーマンスが鮮烈でした。監督も『グラストンベリー』と同じジュリアン・テンプルということで、普段は目にすることのないジョーの素顔に期待です!」(編集部) |