■ Interview- The feeling that "I want to lead," "I want to know" is a big desire in terms of human Yuku alive
- Workers are feeling the joy in the workplace, creating an environment in which human life is Kizukeru is directly linked to the "richness"
- Of fair trade when they noticed the "ease", is a large meaning was felt that there
- "By leading the world will change" is supposed to be born various possibilities from there
■ profileRyuji Suzuki
1970年東京生まれ。学生時代から知的障害を持った子ども達のスポーツ教室や
沖縄平和学習ツアー、神戸の震災ボランティアなどの活動に積極的に参加。1995年、フェアトレード団体/ショップ「ぐらするーつ」の立ち上げに参加、フェアトレード商品を取り扱うショップの草分け的な存在に。2001年に同団体代表就任。また10年来のライフワークに藍染めがあり、ネパールでの藍染の商品開発、各方面でワークショップなども行なっている。
--鈴木さんが取り組んでいるフェアトレードとはどのようなものですか?
一番大切なことは、生産者に対して適正な賃金や報酬を保証する制度であるということですね。正当な報酬を得ること、また搾取を存在させないシステムを作ることで、その国や地域が少しでも豊かになる手助けをするものです。短期的な収益といった経済的視点から離れ、小さな貿易交流を長く積み重ねることで生産者の利益や成長を保証する仕組みになっています。元々はNGOのような団体と海外の生産者団体が繋がるという、市民同士での貿易が主流でした。最近はそこに大企業も参入するようになり、FLO(フェアトレードラベル機構)が定めるフェアトレード認証制度も始まりました。
--そもそものきっかけは何だったんですか?
大学院時代にフェアトレードの研究をしている同級生がいたり、定期的にフェアトレードの紅茶を購入している友人がいてその紅茶を飲んでみたところ、とても美味しかったんです。商品を買うことで生産者の自助になれる、そんな「手軽さ」が、当時の僕にはとても新鮮に思えたんです。
--学生時代から様々な社会貢献活動をされていましたよね?
ええ。知的障害を持った子供達との活動の中でも沖縄平和学習ツアーでも、どれひとつ僕は気軽に取り組んではいなかったし、むしろ色々なことを重く受け止める傾向が強かったんです。第三世界のために何かをするという国際貢献についても、今よりも難しく捉えていました。だからフェアトレードの「手軽さ」に気づいたときに、これには大きな意味があると感じたんです。単純にモノの売買って、日常生活では当然の行為ですよね?けれどちょっと購入先を変えてみれば生産者のためになれて、さらに彼らとの小さな繋がりをもてるということが、とても魅力的に思えました。
--フェアトレードの草分け的ショップ「ぐらするーつ」渋谷店がオープンして12年が経ちましたね?
はじめ僕はボランティアとして参加していました。昔から興味のあった、知的障害者と一緒に仕事ができるようなビジネスモデルを作りたくて、ぐらするーつに参加しながら社会勉強したいと考えていました。やがてフェアトレードを軸にするビジネスモデルにシフトしたのは、それが現時点での最大公約数というか、様々な生産者が介在する商品をお店に置くことが、世の中のためになる要素を積極的に紹介することと繋がると判断したためです。実際にお店もだいぶ順調になってきて、障害者作業所で作った、ていねいな製品を置くことができるようになりました。そうした形で広く社会に貢献できればいいかなと。
--お店は現在、渋谷だけですか?
はい。ただ以前は池袋店(1995年-2006年)と神戸店(1997-2000年)がありました。渋谷店がスタートしたのは96年のアースデイの頃からですね。ちょうど渋谷店のオープンとアースデイ開催が重なっていて、イベントに賛同する市民団体の方々から企画募集の話があり、それに参加しました。「地球のことを考える日」としてアースデイが、ちょうど日本でも活発になりはじめた頃でしたね。
以前はほぼ10割がフェアトレード商品でしたが、現在お店で扱っているフェアトレード商品は全体で7割程度、それ以外はアースデイ含めイベントを通して知り合った人たちの製品が含まれています。店頭では天然繊維や素材感のある商品が人気です。こうした商品を渋谷で扱うことにはとても意義があると考えてやってきました。やはり渋谷には様々な人が集まるし、この街で何かを知り、そして手に入れたいと思っているはずですから。
--今後の仕事上の目標や、ご自身の夢を教えてください。
ビジネスや活動を通じて一番表現したいのは、「繋がることで世界は変わる」ということです。発展途上国や知的障害を持った生産者の存在を深く知れば、世界は劇的に変わってゆくのではないかと想像するんです。例えばどのGパンを買えば、生産者は不幸を味合わずにすむのか、というように。大企業の参入などでフェアトレードへの認知が高まり、商品が多くの人の手に渡るようになる。これはとても意義のあることです。けれど同時に、「ぐらするーつ」のような小さなお店が日本全国にもっと増えてほしいと願っています。規模は小さくてもいいけれど、確実に人と人とを繋げてゆく。そこから様々な可能性が生まれるはずですから。あと個人的な夢ですが、ずっと人のきっかけ作りに関わるような仕事をするのが僕の一生ではないと思っています。いつか自分で「満足できた」と感じたとき、穏やかな暮らしへシフトしたいなあと。将来は、自分で楽しみながら畑や田んぼ作業をやりたいです。そんな暮らしをしながら、何か小さな発信ができればいいですね。
渋谷での思い出を聴かせてください。生まれ育ちは高田馬場でしたが、私立学校へ通っていたので、学生時代、友達と渋谷に集合して遊んでいましたよ。もう名前は忘れたけれどもセンター街にあったお好み焼き屋さんとか、同じくセンター街の入り口あたりにあったディスコにも出入りしてみたり(笑)。私立校だから学校と自宅の位置関係もそれぞれで、僕たちの場合は渋谷がいちばん集まりやすかったので、自然とそうなりました。それと渋谷は、当時の自分たちに近い世代が集まる場所だったから、遊びやすかったんでしょうね。治安も良かったし、コワい人もいなかったから、安心して遊べました。
今後の渋谷に望むことは?実は渋谷にもグローバリゼーションの波が訪れている、というのが僕の密かな持論なのですが、最近は似たようなお店が徐々に、増えてきたような気がしています。色々なジャンルのお店があって、こだわりのショップがあちこちに点在するのが渋谷の魅力だと思います。小さくて個性的なお店が無くならずにいて欲しいですね。どこに行っても同じような顔色をした街になってしまうとしたら、とても淋しいです。
渋谷でお気に入りの場所はありますか?やはり代々木公園は大好きです。何度もイベントのために通った思いで深い場所だし、緑深い大きな公園がそばにある街って、素晴らしいじゃないですか。それから、アウトドアブランド「mont-bell」渋谷店の1Fにあるカフェ。禁煙だし、すごく静かでいつ行っても落ち着けるから、結構な頻度で通っています。ちなみに出してくれる紅茶もフェアトレード商品ですし。あとは、ぐらするーつのもう少し奥にある、VEGAN HEALING CAFEがお気に入りです。ベジタリアンメニューが豊富で、とても美味しいんですよ。
手紡ぎの麻繊維で編み上げた帽子から、椰子の花序液だけを煮詰めてつくった無添加無漂白の砂糖まで、フェアトレード、エコロジー、オーガニック、平和などをテーマとした商品の輸入、卸売、小売、通信販売をしている。
住所:渋谷区宇田川町4-10ゴールデンビル1F(渋谷店)
TEL:03-5458-1746