「シャビ」改め「トップミュージアム」、「東京都写真美術館」が2年ぶりにオープン
恵比寿ガーデンプレイス内にある、国内初の写真・映像の総合美術館「東京都写真美術館」が9月3日にリニューアル・オープン。1995年の総合開館から20年にわたり、これまで460を超える展覧会の開催と、33,000点以上の作品の収集を行ってきた、日本を代表するミュージアムだ。その存在にふさわしく、これからも常に「トップの感動」を届けたいという思いで、愛称を「シャビ(写美)」から「トップミュージアム」とし、生まれ変わった。
1Fロビー
主なリニューアルポイントは3つ。ひとつは内装。1Fロビーは光のデザインを多用し、より明るく、より開放的な空間に。展示室ではB1Fの音を吸収するためにカーペットを残しつつも、2,3Fはカーペットからフローリングへと様変わりした。
2Fロビー
次に設備。利便性を高めるためにエレベーターを1基から2基に増設し、都民の貴重な財産をより安全に管理できるよう、環境と作品に優しい空調設備や照明機器を取り入れている。また、2Fロビーは国内外から集まる人々の交流の共有スペースとして、質の高い映像・音響機器を導入した。
2F ミュージアム・ショップ「ナディフ バイテン」
最後は館内の施設。もともと1Fにあったミュージアム・ショップは2Fへと移り、「ナディッフ バイテン」がオープン。「ナディッフ バイテン」は、恵比寿でコンテンポラリーアート、フォトに関する国内外の書籍やアートグッズなどを取り扱うブックショップ「NADiff」が手掛けるお店。展覧会図録や写真・映像表現に関する書籍のほか、お土産品やオリジナルグッズを購入することができる。
1F カフェ「メゾン・イチ」
また、カフェ「メゾン・イチ」が1Fロビー西側にオープン。「メゾン・イチ」は、液体天然酵母のパンや自家製スープ、キッシュやタルトなどが有名なブーランジェリー。シェフは、メゾンカイザー出身の市毛さん。代官山本店、西馬込店、恵比寿店に続く4店舗目となる同店では、カフェ限定のパンやランチセットの取り扱いもあるので要チェックだ。
2016年は、すべての活動を「総合開館20周年記念」と題して、さまざまな展覧会や関連イベントを開催。記念すべき第一弾は、「杉本博司 ロスト・ヒューマン」展が、11月13日(日)まで約2か月にわたって開催されている。杉本博司さんは、1970年代からニューヨークを拠点に活動を行い、大型カメラを用いた精緻な写真表現で国際的に高い評価を得ているアーティスト。「人類と文明の終焉」という壮大なテーマを掲げた、新シリーズ「廃墟劇場」(世界初発表)や「今日 世界は死んだ もしかすると昨日かもしれない」(本邦初公開)、「新インスタレーション「仏の海」の3シリーズを2フロアに渡って展示中だ。
新しく生まれ変わった「トップミュージアム」。今後は、子どもから大人まで幅広い層を対象にさまざまなワークショップなども展開していくという。リニューアルに伴い、一新されたホームページとツイッター(@topmuseum)もぜひチェックしてほしい。
「東京都写真美術館」
〇開館時間:10:00〜18:00(木・金曜は20:00まで)
※2017年1月2日(月・振休)・3日(火)は11:00-18:00
※入館は閉館時間の30分前まで
〇休 館:月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)、年末年始(12/29〜1/1)
〇住 所:東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
○交 通:JR恵比寿駅東口より徒歩約7分
東京メトロ日比谷線恵比寿駅より徒歩約10分
〇公 式:https://topmuseum.jp/
田賀井リエ(代官山ひまわり)
代官山を拠点に活動するNPO法人「代官山ひまわり」。所属するママさんライターが渋谷情報をお届けします。