【フォトギャラリー】500年ぶりに古式弓術神事「御的」復活
渋谷・金王八幡宮で2016年5月3日(火)、500年ぶりに弓矢による古式破魔神事「御的(おまと)」の奉納が復活した。鎌倉時代より伝わる厳格な礼法に法(のっと)り、魔という文字を封じ込めた約五尺二寸(約1.5メートル)の大的を射るもので、古来より災いを祓い、世の安寧・人びとの幸福を願う重要な神事の一つとして知られていたという。
引目および御的の射手を務めたのは、旧渋谷城々主家で現在の澁谷本嫡宗家当主・澁谷光重(みつしげ)氏。引目とは矢の先端に鏑(かぶら)を取り付けられた矢で、中が空洞の大きく射膨らんだ矢を放つと、風を切りながら音響が生じ、病魔や魔障を退散させるという意味を持つ。さらに引目式の後、大的に向かって矢を射る破魔神事「菖蒲ノ大的」も続けて執り行われた。500年前の渋谷に思いを馳せながら、古式弓術神事の模様を写真でレポートする
<動画で見る古式弓術神事「御的」>
◎澁谷光重さんのインタビュー記事(2016年7月1日)はこちら
写真撮影=OSAMU MATSUBA