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「太陽の塔」をテーマとした長編ドキュメンタリー映画の監督公募が始まる

芸術家・岡本太郎の代表作である「太陽の塔」をテーマとした長編ドキュメンタリー映画の制作が決定し、同企画趣旨に賛同する映画監督の募集が始まる。製作委員会はパルコ、公益財団法人岡本太郎記念現代芸術振興財団、スプーンで構成。

「太陽の塔」は、1970年に大阪府吹田市で開催された「日本万博博覧会(大阪万博)」のシンボルとして、岡本太郎が手掛けた芸術作品として知られる。塔の高さ70m、基底部の直径20m、腕の長さ25m。万博のシンボル「大屋根」を突き破り、70mの上部にある未来を表す「黄金の顔」、現在を表す正面胴体部の「太陽の顔」、背面に描かれた過去を表す「黒い太陽」の3つの顔を持つ。また塔の内部には、原生類から人類へと進化して行く過程を表現する高さ45mの「生命の樹」のほか、万博会期中には地下空間も設けられ、過去・根源の世界を表現した「地底の太陽」を表す第4の顔もあったとされる。現在、一般公開に向けて、その塔内の復元が進められている最中だという。

高度経済成長期の日本を象徴するスーパーアイコンとして愛され続けている同作品であるが、実は太郎自身は、「輝く未来」を語る大阪万博への「反博(万博反対)」の意味を込めて、太陽の塔を建造したと言われている。ロケットや月の石、ロボットなどが展示され、来場者の多くが科学技術の進化に期待を膨らませる時代、「人類は進化なんかしていない」という太郎の真意を理解している人はほとんどいなかった。経済や科学技術に限界を感じ、「本当の幸せとは何か?」を真剣に考え始めている今日、私たちは遅ればせながらようやく太郎の言わんとすることを理解し始めているのかもしれない。

。同製作委員会では映画製作にあたり、「太陽の塔」に深い愛情を持ち、その愛情を作品に投影することが出来る監督を広く公募する。募集条件は、過去に監督もしくは演出の立場で映像制作の実務経験があり、「太陽の塔」への愛情と創造的なアイデアがあれば、年齢、国籍(日本語でのコミュニケーションが可能な者)、性別は問わないとのこと。参加方法は2016年6月1日〜6月30日までの期間に、「太陽の塔」への思いや、本作品への情熱、監督としてのビジョンなどを、応募者本人がカメラに向かって語りかけるPR動画(2分間以内)を公式webサイトより応募。一次選考、二次選考(面接)等を経たのち、今秋までに監督が決定する。

映画の制作期間は2016年秋〜2017年12月ごろ。映画の公開時期は2018年春の予定。

太郎の残した「太陽の塔」の持つ意味を、大阪万博から約半世紀の時を経て、改めて世に問いかけてみませんか。

<監督公募要項>
〇申込期間:2016年6月1日15時〜6月30日23時59分まで
〇応募資格:
1.監督もしくは演出の立場で映像制作の実務経験がある者。
作品のジャンルは問わないが、映画館・学校・イベントなどの
パブリックな場で上映・放映(オンエア)されたものに限る。
プライベートでの上映作品は実務経験に含まない。

2.国籍は問わないが、制作進行の都合上、日本語でコミュニケーションが可能な者。
また制作時に都内に通える者。
〇主催:
長編ドキュメンタリー映画『太陽の塔 (仮)』製作委員会
(株式会社パルコ・公益財団法人岡本太郎記念現代芸術振興財団・株式会社スプーン)
〇応募方法:
公式サイト(taiyo-no-to-movie.jp)の応募フォームより、下記の課題2点を提出。

〇課題:
1.2分以内のPR動画
太陽の塔への思い、本作品への情熱、監督としてのビジョンなど、
アピールポイントを応募者本人がカメラに向かって語りかけたもの。
構成は自由だが、本人が登場し、自ら語らなければならない。(2分以内)
※動画形式や提出方法など詳しく内容は公式サイトをご確認ください。

2.プロフィール資料…応募フォームに必要事項を記載。

〇公式HP:taiyo-no-to-movie.jp ※詳しくは公式HPをご覧ください。

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