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未来型書店HMV&BOOKS TOKYO その1.〜新しい出合い・発見ができる、複合エンタメショップの誕生!

2010年、渋谷を代表するCDショップであったHMVが惜しまれながらも閉店。それから5年経った今年11月、旧マルイシティ渋谷にある「渋谷モディ」の5Fから7FのフロアにHMVが帰ってきた。しかも、「HMV=音楽」という括りには収まらない形で。その名も「HMV&BOOKS TOKYO」。店舗名に「BOOKS」を冠しているから書店かと思えば、それもまた違う。「HMV&BOOKS TOKYO」は、書店であり、CDショップであり、DVDショップであり、雑貨店であり、イベントを展開する複合ショップ。いや、それもまた語弊があるかもしれない。実は、コーヒーショップであったり、ラジオ局であったり、英会話教室であったり、はたまた保険屋である…という側面も持つ、なんとも不思議なショップなのである。
このお店が面白いのは、まずはコーナーや棚の切り口とその配置。フロアごとに「食」「男と女」「ギフト」などのユニークな切り口のコーナーが設けられており、それぞれの棚には、テーマに沿った商品が複合的に展開されている。例えば、「食」のコーナーでは、ワインのガイドブックが置いてある隣に漫画「神の雫」がずらりと並び、小説「チーズと塩と豆と」があり、DVD「サイドウェイ」があり、ブラジル音楽のCDがあり、極めつけにワインまでが売られている。さらに、その隣のコーナーには、生活道具店の店舗「アレゴリーホームツールズ」が、「食」のコーナーとリンクする形で配置されており、我々の好奇心をこれでもかと刺激する。
同様の形で、5Fの洋書コーナー「Books on Japan」の隣には英会話の「and Gaba.」が、6Fの「家」コーナーの隣には生涯設計を考える「保険テラス」が、7Fの「アート・デザイン」コーナーの隣にはスマホ雑貨専門店「AppBank Store」があるなど、どちらの店舗が主でも従でもなく、相互にショップに足を運んでくれた人々の好奇心をくすぐる、ニーズを満たしてくれる、そんな魅力的な設計になっているのだ。
さらに「HMV&BOOKS TOKYO」の魅力のひとつに、「ライブ感」が挙げられる。たとえば、エスカレーターを昇って5Fに着いて、まず目に入ってくる、「A Day in the Life」コーナー。ここは、人生の中の「今日」という一日を切り口に、その日にまつわる書籍だったり、名盤だったりを集めている。例えば、その日に誕生日を迎えた作家・アーティストの特集であったり、その日に発売日を迎えた雑誌だったり。この棚の内容は、なんと、ほぼ毎日変わり、いつ来ても新たな発見や出会いを与えてくれる。
また各フロアにはイベントスペースを設けており、ライブやトークショー、セミナーなどのイベントを毎日展開している。なんと、年間で1000本のイベントを予定しているそう。今後、新生「HMV&BOOKS TOKYO」が、新たな文化が生まれる場所となることは間違いなさそうだ。

HMV&BOOKS TOKYO
〇営業時間:11:00〜23:00/定休日 不定休
〇住所:渋谷区神南1-21-3 渋谷モディ 5F・6F・7F
〇TEL: 03-5784-3270
〇公式:http://books.hmv.co.jp 

田賀井リエ(代官山ひまわり)

代官山を拠点に活動するNPO法人「代官山ひまわり」。所属するママさんライターが渋谷情報をお届けします。

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