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【レポート】子どもも大人も刺激された「こどものためのワークショップ博覧会」

ワークショップコレクション11 in シブヤ
○開催:2015年8月28日(土)29日(日)
○会場:新南平台東急ビル/渋谷TODビル 渋谷区11サテライト会場
○時間:10:00〜17:00(渋谷TODビル12:00〜)
○主催:CANVAS
○公式:http://wsc.or.jp/

8月28日(土)、8月29(日)の2日間、こどものためのワークショップ博覧会「ワークショップコレクション11 in シブヤ」が開催されました。メイン会場は首都高速渋谷インターから程近い「新南平台東急ビル」(道玄坂1-21-2)と「渋谷TODビル」(道玄坂1-21-14)。実はこちらの2棟、取り壊しが決まっているオフィスビルなのです。

一番上の写真は、新南平台東急ビルのエントランスの様子ですが、ご覧の通り、取り壊し前とあって自由にペインティングし放題!

オフィスに落書きなんて、一生に一度あるかどうか? それが会場の至る所で出来るのですから、大人も子どもも大興奮! ガラガラになったビルの1F〜10F(新南平台東急ビルは9Fまで)までを使い、全国から集められた選りすぐりのワークショップが各フロアで展開し、子どもはもちろんのこと、付き添いの大人までもが一緒になって楽しめる、そんな素敵なイベントです。今回は8月末に開催されたそのイベントの様子をレポートしたいと思います。
11回目を迎える「ワークショップコレクション」は、国内外より「世界最大のこども創作イベント」と高く評され、毎年多くの親子が楽しみにする夏休みの恒例イベント。なんと過去には、2日間で10万人の来場を記録したというから、驚き。今年はメイン会場の2棟のほか、渋谷区立こもれび大和田図書館、NHKスタジオパークなど9カ所がサテライト会場となり、同時並行でワークショップは開催されているのも魅力の一つ。例えば、サテライト会場の一つであるコワーキングスペース「Co-ba shibuya(コーバシブヤ)」では、「こどものための落語会」など本格的な高座も行われていました。
まず、最初に訪れたのは会場は「新南平台東急ビル」。入口を入ってすぐのところに会場マップが用意され、それを首からぶら下げて1F〜9Fまで広がるワークショップを巡るという趣向です。

真っ先に向かったのは、「新聞紙を丸めて、クラゲ族、イカさん、タコさんを作ろう!」という工作ワークショップ。
ボンドやパステルカラーの絵の具を使うため、エプロンが渡され、スタッフの説明を受けながら工作開始! 途中、親が手助けをしながら見事にクラゲやタコが完成しました。作品は絵の具が乾燥するまで、しばらく置かせてもらいます。その間に次なるワークショップへ。

向かったのは「木の粘土でストラップを作る」ワークショップです。 廃材を元に作られた粘土だそうで、嗅ぐと鉛筆のほのかな匂い。その粘土を用意された型に手でグイグイ押し込んでストラップを作るのですが、型にはめるのに意外に力がいるため、参加対象は3歳ぐらいから。
ちなみこの粘土、東急ハンズなどでも手に入るそうです。乾いた触感は木彫りの風合を感じさせ、とても不思議な風情がありました。

その近くのブースでは、レインボールームを真剣な眼差しで作っている親子に出会いました。ラバーバンド(ゴム輪)を組み合わせながら、オリジナルのブレスレットなどを創作するレインボールームは、いま小学生の子どもの間でとても流行っています。
会場内には、ゴムで作られたコスチュームなども展示され、「こんなものも出来るんだ〜っ」と大いに工作意欲が触発されました。

一通り見て廻った後、今度は隣の「渋谷TODビル」へ。2棟のビル間の移動は徒歩1分もかからず、小さい子を持つ親にとってはありがたいですね。
訪れたのは「くす玉作り」のワークショップ。 くす玉は手のひらサイズと小さなものですが、そこに色紙やシールを貼って、パカッと開けた時に中から装飾が飛び出す仕掛けのため、意外と制作に時間が取られる作業。順番を待っている間、主催者の方が子ども達に絵本の読み聞かせをしてくれる、粋な計らいも。 見た目はなんともない玉ですが、子どもにとっては宝物。時間をかけ作り終えた達成感も加わり、中身がパッと出た瞬間、大はしゃぎで作った喜びをかみしめていました。

最後に向かったのが「空間アートを体験しよう!」というワークショップ。 窓の外に渋谷の高層ビルが広がるスペースの中で、子どもと大人が体全体を使ってあちこちにアートならぬ、落書きを繰り広げる様は爽快そのもの! 窓の外に見える、渋谷の高層ビルとの調和もあいまって、ダイナミックで力強いペイントが繰り広げられていました。
こどものクリエイティビティを刺激するこの取り組みは、「CANVAS」というNPOが中心となり、多くのボランティアの方々の協力もあって毎年開催されています。 各階には自由に飲めるウォーターサーバーも設置してあって、子どもを持つ親としてはありがたい心づかい。ワークショップの参加には数百円の材料費のかかるものが多くありましたが、子どもたちの工作意欲と達成感を目にすると幾らでも出してあげたくなるのが親心。中には、両日とも参加したというという声も。確かに100以上もあるワークショップ、小さい子どもを連れて巡るのは大変ですよね。2日かけて楽しむ親子が多いのも納得です。

残念ながら、今回は参加できなかったという人は、来年の夏も開催予定とのことですので、 来年までしばしお待ください。また、CANVASさんでは、全国各地で随時様々なワークショップを企画していますので、公式ホームページをチェックされることをお勧めします。

CANVAS公式HP

代官山ひまわり

代官山を拠点に活動するNPO法人「代官山ひまわり」。所属するママさんライターが渋谷情報をお届けします。

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