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【レポート】伝説の氷川宮神輿が戦後初70年ぶりに宮外へ

2015年4月29日(水・祝)、渋谷氷川神社で青年会発会記念渡御が行われました。

氷川宮神輿は、今から1世紀以上も前の1900年に作られたもの。 2013年に大修復され、その伝説の宮神輿が戦後初70年ぶりに宮外へ。 高さは180cm、台輪は120cmを超える大きさ、お神輿を担ぐための大棒はなんと全長7mにも達するそうです。
当日、氷川神社には、そんな巨大な宮神輿を一目見ようと400名ほどの人びとが集まっていました。 神聖でいて躍動的な宮神輿渡御の様子をレポートします。
まずは、神主様の儀式、清酒を頂き、いよいよ始まります。
担ぎ手は、氏子青年会入会者。正装の神社宮半纏の色は白! この立派な宮神輿に肩を入れる誇りから気合の入った掛け声で、一気にお神輿を持ち上げます。
第一部は、表参道から明治通りの周回です。
新橋・恵比寿・氷川地区の3ブロックに分け、概算100名で担ぐ。 威勢の良い掛け声と歴史を感じる巨大な宮神輿に祭の雰囲気が高まります。
交通規制が行われる明治通りでは、偶然通りかかった方々もつい足を止め、 カメラを向けてしまうほどの大迫力! 中には祭っ子も! お祭り衣装を着て 「わっしょい!わっしょい!」と掛け声を出す子どもの姿は、とても可愛かったです。 この子たちが大きくなって、そして、また御神輿を担いでいくのでしょうね!
第二部は、境内下参道・青年会入会者限定渡御です。
最大の見せ場となる「鳥居くぐり」は必見!下参道の鳥居の下部は内寸法3,050mm、そこに長さ3,000mmある宮神輿のトンボ(横棒)を通さなければなりません。物凄くチームワークが要求される難所の一つ。
左右だけでなく、鳳凰を含めた高さも注意しなくてはなりません。氏子の皆さんは、中腰になって台車を押しながら、慎重に鳥居を通り抜けます。冷や汗、緊張の瞬間です。
通った後は、ほっと一息。 そんな安堵もつかの間、更なる先には階段が待ち受けます。 肩にぐっとのしかかる重たい御輿を表参道より少ない人数で階段を登ります。勇ましく、優しく慎重に扱う青年会の皆さんの姿は、本当に格好良かったです。 第三部は、ついに本殿前宮入です。
本殿前の神秘的な雰囲気と宮入の感謝に皆熱くより一層盛り上がります。 「えっさ、えっさ」「さぁさぁ」と肩が痛いのも忘れ、いい笑顔で担ぎ 一年の感謝と願いを込めて天高く神輿を上げました。 渋谷氷川神社の伝統と地元の方々の熱い想いが伝わってくる祭りでした。
宮神輿の次の渡御は未定ですが、毎年秋には「氷川神社例大祭」があります。 今回、見損ねてしまった方、ご興味をお持ちいただいた方は、今秋(9/12・13)に行われる 「氷川神社例大祭」に参加してみてくださいね。

渋谷の街にもまだまだ御輿文化があります。 地域の繫がりを一緒に楽しみ築いて行きませんか?

代官山ひまわり

代官山を拠点に活動するNPO法人「代官山ひまわり」。所属するママさんライターが渋谷情報をお届けします。

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