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えっ、これも九谷焼!?
既成概念を打破する新しいアプローチ

2015年3月14日、東京と金沢・富山間を結ぶ「北陸新幹線」が開業。それに合わせて、渋谷ヒカリエ8Fのギャラリースペース「CUBE」で現在、石川の地で135年余りの歴史を持つ上出長右衛門窯による展覧会「KUTANI CONNEXION(九谷焼コネクション)」が開催されている。


石川県の磁器として長い歴史を持つ九谷焼は、赤・黄・緑・紫・紺青の5色の絵の具を厚く塗った絵付けが特徴のやきもの。135年余りの歴史を持つ上出長右衛門窯も、磁器の生成から絵付けまでを一貫して行う九谷焼を代表する窯元の一つ。


ところが今回、同展で出品されている九谷焼は、私たちが知る伝統的な九谷焼とは一線を画するものばかり。ギャラリーに足を踏み入れた人は、きっと驚き、魅了されることでしょう。

作品を手がけたのは、上出長右衛門窯の6代目である上出惠悟(かみで けいご)さん。1981年生まれの惠悟さんは東京芸術大学美術学部絵画科を卒業後、実家の上出長右衛門窯で作品づくりに取り組む注目の若手作家の一人。伝統的な九谷焼を踏襲するだけでなく、現代美術的なアプローチでユニークな作品づくりに果敢に挑戦し、「甘蕉(バナナ)」や「栄螺(サザエ)」、「髑髏(ドクロ)」の菓子壺など、既成概念を打破する新しい九谷焼を発表している。

花模様が美しい「髑髏の菓子壺」


金色に輝く「髑髏の菓子壷」



同展では、惠悟さんが携わる上出長右衛門窯の様々な活動と、作家としての自身の 作品をセクション毎に分かり易く展示され、上出長右衛門窯の全貌が見渡せる。伝統を踏襲する技術と、現代的な発想が融合して生まれる九谷焼の新しい可能性を実感できるはず。

会期は3月15日まで。入場は無料。

上出長右衛門窯 「九谷焼コネクション」
KUTANI CONNEXION

〇会期:2015年3月4日(水)〜15日(日)
〇時間:11:00〜20:00 (最終日 18:00まで)
〇会場:渋谷ヒカリエ 8階 8/ CUBE1,2,3
〇公式:http://www.hikarie8.com/cube/2015/02/post-29.shtml

編集部・フジイタカシ

渋谷の記録係。渋谷のカルチャー情報のほか、旬のニュースや話題、日々感じる事を書き綴っていきます。

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