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★GRACE CONTINENTAL
リニューアル★

GRACE CONTINENTAL代官山本店がリニューアルオープン。8/3から。

素晴しい外観と内装。言ってみれ架空の「コロニアル形式」。いくつかの架空の権力や統治・所有を通過したあとの様な風情。
様々なタイルに彩られたディテールやたくさんのアフリカの仮面、ゴブラン織りから手刺繍による重厚なカーテン。中国シノワズリーの衝立やアール・デコ装 飾、インドのブランコ、そしてキューブリック「シャイニング』のオーバールックホテルのカーペットの文様が壁紙として使用されていたりします。。。 折り畳まれた時間と様式が混在した店舗です。
それはまさにGRACEのデザイン思想そのものを空間化しております。
GRACEはいままでアフリカや南米、中米、中東、ロシア、、、、など様々な地域で撮影ロケしたコンセプトブックを定期的に発行しております。その世界観 の創造は、「ファッション」を単なる机上のデザインやリアルクローズという枠組みだけに収めるということではなく、その洋服の外部にある世界観を演出しております。

最上階はブライダルオーダールーム。ブライダルだけではなくステージ衣装なども今後積極的に手掛けて行くそうです。
面白いことにこの代官山本店の場所は元々はエドワード鈴木設計よるジャン・ポール・ゴルチエの本店。日本のポストモダン時代の幕開け、まさに象徴的な建物 と場所でした。そしてそのあとにはRIKEL WOMEN。そしてGRACE CONTINENTAL 。そもそも商業施設とはコロニアル的な要素があり、既にそこに何度も塗り替えられる植民地的な性格があるようです。。。ポストモダンを代表する都市・東京 は、その痕跡をただ塗り替えるのではなく、その痕跡を残すべく、時間や形式を包有して進んで行くと面白いかも知れません。。。

http://www.grace-net.co.jp/

ヴィヴィアン佐藤(非建築家)

非建築家、アーティスト、ドラァククイーン、イラストレーター、文筆家、パーティイスト、、、と様々な顔を持つ。独自の哲学と美意識で東京を乗りこなす。その分裂的・断片的言動は東京では整合性を獲得している。。。なんちゃって。

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