冬の渋谷を彩る「イルミネーション2023」 新名所・渋谷サクラステージもピンクに染まる
今週末にクリスマスを控え、渋谷駅周辺の各エリアでは恒例のイルミネーションの点灯が始まった。今年はコロナも落ち着き、新たに桜丘町・渋谷サクラステージも加わるなど、例年以上に光量を増してイルミが輝きを放っている。特に渋谷ならではのイルミの特徴は、各エリア毎に異なる「カラー」で点灯演出を行っていること。夜の渋谷を巡りながら、映える写真を撮影してみてはいかがだろうか。
|1.ハチ生誕100周年を祝う駅前広場、6万球のLEDが輝く
今年はハチ公前広場に加え、道玄坂の街路樹にもシャンパンゴールドのLED電球約6万5000球が装飾され、渋谷駅周辺を彩っている。
特に今年11月は忠犬ハチ公の100回目の誕生日を迎え、渋谷の街でも様々なイベントや関連グッズの販売が行われた。ハチ公像とイルミネーション同時に写真に収められるのは、今の時期のみ。
点灯時間は16時〜23時。来年1月31日まで。
|2−新名所・渋谷サクラステージのイルミ、冬に咲く桜のように
渋谷・桜丘町の新ランドマーク「Shibuya Sakura Stage(渋谷サクラステージ)」の屋外広場「にぎわいSTAGE」のイルミネーションが、竣工翌日の12月1日から点灯が始まった。
同広場のイルミは「光と音のハーモニー “さくらCHORUS“」といい、人流や気象データなどの情報を活用し、365日異なる空間演出を自動で行う。広場内は桜丘町にちなみ、「桜」をイメージしたツリー型のモニュメントが数設置され、その枝先からLEDが投射される仕組みだ。日没後、音響や照明、ミストなどを連動させて、幻想的な桜ピンクの世界を表現する。同広場のイルミは冬場のみの期間限定ではなく、毎日点灯するため、この空間では365日イルミが楽しめる。
点灯時間は日没後から23時まで(特別プログラム:17時・21時に約2分間)
また桜の名所として知られる桜丘町・さくら坂でも、「さくら坂イルミネーション」の点灯が始まっている。「冬の桜」のように桜並木にピンクのイルミネーションが輝いている。
さくら坂の点灯期間は17時〜23時。2024年1月31日まで。
|3−「青一色」に包まれる公園通り・代々木公園、氷の世界を彷彿
冬の風物詩として定着する恒例のイルミネーションイベント「青の洞窟 SHIBUYA」が今年も始まった。
渋谷モディのある渋谷公園通りの坂下から、代々木公園ケヤキ並木まで約800メートルにわたる広範囲なストリートを青一色で染める同企画。
「青の洞窟」というネーミングにふさわしく、沿道や並木全体が青一色に覆いつくされ、非現実的なバーチャルの世界に迷い込んだような感覚が味わえる。
今年はクリスマスマーケットも初めて開催され、グルメや雑貨など約20店舗が出店し、お祭り気分を演出している。
点灯時間は17時〜22時(クリスマスマーケットは15時〜21時)。12月25日まで。
|4−ダイバーシティをイメージした宮下公園、パープル・ライトアップ
渋谷区立宮下公園(MIYASHITA PARK 4階)で、パープル一色のイルミネーションイベント「DECORTÉ Purple Lightup 2023」が始まった。
コーセーのスポンサードの下、女性を取りまく社会課題を解消する活動の一環として、「女性が心身ともに安心して暮らせる社会を願う」というメッセージを込めて、昨年からクリスマス時期に合わせてパープル・ライトアップを行っている。
上写真は上空から宮下公園を眺めたもの。筒形の細長い公園全体がパープルに包まれていることが良く分かる。公園中央にはパープルのクリスマスツリーも。
点灯時間は17時から23時まで。12月25日まで。
|5−植物の力で発電する渋谷キャストの未来のイルミ
渋谷キャストで冬のイルミネーション「botanical light(ボタニカルライト)」が始まった。今年はイルミネーションの一部に「植物の力」で発電するbotanical light(ボタニカルライト)を採用し、環境負荷の少ないイルミを実現する。ボタニカルライトは、植物と共存する微生物が生命活動をする際に、土や水の中で放出される電子を利用して発電するもの。脱炭素・循環社会への貢献する未来のエネルギーとして注目される。
広場内の植栽に複数設置されている球状のLEDが「ボタニカルライト」だ。1セットで発電する電圧は3.3V、30〜60mA、単三電池約2本分程度のもので、通常のイルミに比べると光量はかなり弱い。その穏やかな光が植物の声を可視化しているようにも感じられ、癒しを与えてくれる。
点灯時間は16時〜24時、2024年2月25日まで。
|6−音とレーザービームで渋谷川の水辺空間を演出
渋谷ストリーム及び渋谷川で、イルミネーションイベント「SHIBUYA STREAM LIGHT TRAIL 2023 〜ヒカリ ツナグ ココロ ツナガル〜」が始まっている。
巨大なクリスマスツリーを飾る稲荷橋広場の大階段・2階貫通通路と渋谷川の上空では、ミラーとレーザーライトで光のラインを表現し、音とミストを連動させたイルミ演出を行う。
光のライン(線)は「⼈とのご縁」「約束」「絆」の象徴で、「線路跡地」「渋谷川」という同所が持つラインという意味に加えて、シーズンならではのクリスマスプレゼントの「リボン」なども表現しているという。12月22日〜24日には、キッチンカーの出店やゴスペルなどのライブも予定する。
点灯時間は、大階段・2階貫通通路7時〜翌1時、クリスマスツリー・渋谷川を含む渋谷リバーストリート=16時30分〜23時。2024年2月29日まで。