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埼京線の旧ホームを活用し、「Slow Platform 渋谷駅0番線」プロジェクト始動

JR東日本は現在、埼京線の渋谷駅旧3・4番ホームの空きスペースを活用した「Slow Platform 渋谷駅0番線」プロジェクトを実施している。

2020年6月に埼京線ホーム(旧3・4番線)が、山手線ホーム(1・2番線)の隣に新3・4番線ホームを並列化する形で移設。それに伴い、「旧3・4番線ホーム」は、「新3・4番線ホーム」から渋谷駅新南口改札口(渋谷ストリーム方面)までをつなぐ連絡通路として活用されている。現在、再開発工事事業が進む「渋谷駅桜丘口地区」の建設に伴い、JR線上をまたぐ新たな橋(デッキ)や改札口の新設も予定され、将来的には旧3・4番ホームは閉鎖されることが決まっている。

その暫定的な空きスペース(旧ホーム)の活用策として、JR東日本では博報堂と三井物産が進める市民共創まちづくりサービス「shibuya good pass」と共同で、「Slow Platform 渋谷駅0番線」プロジェクトを発足。旧3・4番線ホームを「0番線」と呼び、連絡通路をちょっと寄り道してひと息つけるような場として活用し、渋谷の街への愛着や豊かな生活習慣、循環型社会につながる取り組みをここから進めていくという。

プロジェクトの第一弾では、10種類の苔(コケ)をホーム上で育てる 「モスプラットフォーム」をスタート。ホームに突如現れたグリーンに驚いた人もきっと多いのではないだろうか。実はコケは駅のCO2や金属粉を養分として吸着し、空気を清浄化するのだそうだ。駅の空気をきれいにするとともに、通勤、通学者の目と心の保養にもつながる、まさに一石二鳥の取り組みといえるだろう。

今後、「0番線」では、資源の回収やフードロス、ロスフラワーの購入が手軽にできる「循環ステーション」を設置したり、地産地消の拠点をつくる「沿線グリーンマルシェ」などの開催も計画している。

Slow Platform 渋谷駅0番線」プロジェクト
〇場所:JR東日本 渋谷駅3・4番線から新南改札につながる通路(旧3・4番線)
〇期間:2022年4月23日〜2024年3月(予定)
〇 Official:https://zerobansen.jp

Editorial department · Fuji Itakashi

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