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Banksy exhibition in Harajuku, comparative exhibition with Warhol & Basquiat works

BANKSY(バンクシー)作品が集結する世界巡回展「BANKSY GENIUS OR VANDAL?(バンクシー展 天才か反逆者か)」現在、原宿駅前の複合施設「WITH HARAJUKU」で開催されている。

社会風刺を凝らしたグラフィティアート、ストリートアートで強いメッセージを発信し続け、世界中にファンが多い正体不明の謎のアーティスト、バンクシー。2018年から始まった同展はモスクワ、マドリード、香港、ニューヨーク、LAを経て、昨年3月に日本に上陸。横浜を皮切りに名古屋や、福岡など主要都市を巡回し、いよいよ東京での開催が始まった。この3年間の延べ動員数は計300万人を数える。

▲「パンツ(ベリー・リトル・ヘルプス)」 「難民には生活必需品を買う金がない。なかでも不足しているのは下着だ。それで、有名人の下着をオークションに出すことで、このことに対する関心を集めようと思ったんだ」難民支援のためのチャリティ・オークションに参加するために制作した作品

会場内では、「消費」「政治」「警察」「抗議」「戦争」などテーマ別に作品を構成し、 パレスチナの分離壁を越えて火炎瓶の代わりに花束を投げ入れようとする代表作「ラブ・イズ・イン・ジ・エアー」の3部作版『スロウアー』、貧困支援を訴える『パンツ(ベリー・リトル・ヘルプス)』、希望を願う「ガール・ウィズ・バルーン」、社会的なマイノリティーをドブネズミに重ねた「ラット」シリーズをはじめ、貴重なオリジナル作品を含む版画、立体オブジェクトなど70点以上のバンクシー作品が展示。さらに映像やポスターなど貴重な資料も数多くそろう。

▲「マリリン」×「ケイト・モス」

アンディ・ウォーホルやバスキアの作品と比較するなど、展示方法にも工夫を凝らす。消費文化を皮肉ったバンクシーは、アンディ・ウォーホルの「マリリン」の肖像からインスピレーションを得て、制作当時ポップアイコンであったスーパーモデルのケイト・モスをモチーフとした作品を発表している。今回の展示では、バンクシーのインスピレーションの源となったウォーホルの「マリリン」をコンプリートする10作品をそろえて比較展示し、バンクシー作品のルーツに迫る。そのほか、バンクシーに大きな影響を与えたといわれるバスキアの作品も展示し、過去の偉大なアーティストたちを通して、バンクシー作品を読み解くユニークな試みも見どころの一つだ。

「貧困」「政治」などメッセージ性が強い作品が多く、アートを通じて世界を知るきっかけにもなる。年末年始に親子で出かけてはいかがだろうか。会期は3月8日まで。

「BANKSY GENIUS OR VANDAL?(バンクシー展 天才か反逆者か)」
〇会期:2021年12月12日〜2022年3月8日 ※2月24日(木)休館
〇時間:10:00~20:00(最終入場30分前)
〇会場:WITH HARAJUKU(原宿駅前)
〇料金:平日 大人1800円/土日祝 大人2000円
〇主催:BANKSY~GENIUS OR VANDAL?~製作委員会
〇 Official:https://banksyexhibition.jp

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