渋谷ジャムセッションVol.9
RYU'S Cuban Night 2007
バンボレオ・コンサート
11月15日から20日にかけて、キューバの人気オルケスタ『バンボレオ』が日本滞在し、各所で最高のライブ・パフォーマンスを披露してゆきました。
このライブ・イベントは作家・村上龍氏が毎年主催している「RYU'S Cuban Night」の一環として行われたもので、今年で16回目を数えます。そういえば、記念すべき第一回目は、渋谷クラブ・クワトロで行われたN・Gラ・バンダの初来日公演だったはず。まさかあれから15年も続くとは。
まずは、都内某所で関係者向けに行われたライブの模様から(写真1)。この日は恐らく。サルサやらキューバ音楽やらを初めて聴いたという人も多かったと思う。最初はぎこちない反応だった観客たちも、終幕には総立ちで盛り上がってました。いちげんさんを力ずくで盛り上げるパワーはキューバ人ならでは。
ボーカルのタニア(写真2)。キューバの女の子たちの間でカリスマ的な人気を誇るシンガーです。
続いてこちらは11月18日に行われた、品川ステラボールでのライブ。キューバ音楽フリークが集まって、会場は一大ダンス大会に(写真3)。
特別ゲストで来日したサックス奏者のヘルマン・ベラスコ。先述したN・Gラ・バンダにも在籍した、キューバン・ジャズ界の伝説的プレイヤーです(写真4)。
バンド・リーダーのラサロ・バルデス。いかつい風貌はピアニストというよりは柔道家といった趣きだ。日本にはあまりこういった危険な匂いのするピアニストはいませんねえ(写真5)。
タニアはこの日も絶好調、写真からでも歌の迫力が伝わってきませんか(写真6)。
来日公演と同時に、彼らのCDも発売されました。プロデュースはもちろん龍さんです。 『ラサロ・バルデス/Piano de Solar』(写真7)
キューバの街並に三葉虫?がポワポワと浮かんでるジャケット、斬新ですね。ちなみに、このキューバの街の写真は僕が撮影したのもです。演奏内容は、キューバ音楽の懐の深さと、共通言語としてのジャズの広範さが、実に上手く融合した聴きごたえのあるもの。
タワレコ渋谷店のワールド・ミュージック・コーナーでレコメンドされていますので、気になった方はお店に走ってください。
ゲストブロガー/高橋 慎一(たかはし・しんいち)さん |
高橋慎一(フォトグラファー)
98年よりフリーランス・フォトグラファーとして独立。現在、雑誌・書籍・CDジャケットなどで活躍中。また、ライターとして音楽関係、海外紀行、ドキュメント記事等を雑誌や書籍で精力的に執筆。