■ Heading- "Parco" is leading the youth culture, to the street to represent Tokyo
- Full of street trends and flexible ideas
Factory to create a new mono Koto
Scent to visit the headquarters of the high cafe culture
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ファッションやストリート・シーンが大きな注目を集める公園通りには、2001年オープンの「トーキョーワンダーサイト渋谷」をはじめ、つい先日誕生した「パルコファクトリー」といった文化施設が点在し、最先端アートを発信するエリアとしても期待されている。同時に90年代後半から芽生え、シアターやライブハウスなど、公園通りの様々なカルチャーとともに熟成されたカフェ文化の果たした相乗効果は、計り知れないものがある。
長年にわたり渋谷発の最新ファッション&カルチャーを発信し続けたパルコは、公園通りを象徴する存在と、誰もが認めるところだ。80年代より工芸を含めた文化を提示してきた「たばこと塩の博物館」や、若手アーティストの登竜門として名乗りを上げる「トーキョーワンダーサイト渋谷」。それらと並び、2002年より新たなアートの発信を試みてきた「パルコミュージアム」が今年10月に閉館したことを受け、幅広いジャンルに渡る企画を成功させてきた蓄積を軸に、常に新しいモノ・コトを生み出す場所として「パルコファクトリー」が10月27日にパルコ・パート1の6階に誕生した。枠にとらわれないニュートラルで自由な場所として、ギャラリーという機能を超えたイベントの開催など、どのようにでも変化できる多様な空間作りを考えた新しい展開を模索している。展示に参加するアーティストも、有名無名を問わず、若くフレッシュなパワー、全く新しいアイディアといった、斬新な才能へ目が向けられているようだ。
自由な発想をより自由に
パルコファクトリーの企画・運営を担当する江本多栄子さんは、「展示を鑑賞する以上に、アーティストと交流でき、お客さんが参加できるような開かれたコミュニティ作りにつながれば」と話す。パルコ各店舗に併設されるライブハウスや劇場、レストランやカフェも含め、カルチャーに興味があり、常に新しいモノが好きな世代へ、見る・買う・食べるといった行為を総合的に楽しんでもらおうとする、パルコ流のエンターテインメント思考がその根底に流れているのは間違いない。
パート1に移ったことを機に、地下1階にある「ロゴス・ギャラリー」との連動企画や、各テナントやショップとコラボレートするファッション・ショー、さらには渋谷でスタートした展覧会を地方のパルコ各店へ巡回させる動きなど、パルコならではの様々な試みから、今後も目が離せないだろう。「パルコに足を運ぶお客さんが思いもつかないような発想でこの空間を活用していきたいですね」と江本さん。自由なものをより自由に、という柔軟で斬新な発想から、渋谷らしい最先端な、また公園通りらしい洗練された新しい文化の創造が、今後も期待できそうだ。
PARCO FACTORY |
アートギャラリー以外にも、公園通りには個性的な文化施設が集積している。そうしたスペースの中には「パルコ劇場」「シアターD」「渋谷C.C.Lemonホール」「Shibuya eggman」といったシアターからライブハウスまで、渋谷の歴史の一部といえる老舗が多いのも特徴だ。「渋谷公会堂」として長い歴史を持つ渋谷C.C.Lemonホールは、先日開催された「第2回 渋谷音楽祭」のメイン会場としても使用されるなど、渋谷のみならず全国のミュージシャンの“聖地”となっている。70年代から個性的なアーティストを輩出し長年愛された「渋谷ジァン・ジァン」(2000年に閉鎖)や、お笑いライブハウスとして人気の高いシアターDなど、公園通りから発せられた文化は数限りない。
ブームから新たな潮流が生まれる
いいお寺の前には必ず気の利く茶屋があるように、カルチャーの集まるところには上質のカフェが集まる。この仮説は、公園通りにも見事に当てはまっている。まずは、学生運動がピークを迎えた1969年、公園通りがまだ区役所通りだった頃に創業した喫茶店「時間割」。団塊世代の青春時代の1ページを飾った老舗中の老舗で、現在も営業を続けている。そして公園通りを代表するカフェとして、また2000年以降各地に波及したカフェ・ブームを作り出した仕掛人として、その名を刻む「カフェ・アプレミディ」。1999年のオープン以降、5階に店舗の入った明星公園62ビルには、姉妹店である「Cafe Apres-midi Grand Cru(4階)」、「UNDER BAR(地下1階)」、「C65 cafe(3階)」、「kawara CAFE & DINING(6階)」が続々入居し、従来の喫茶店の常識を覆す、自由な発想を優先した空間作りに徹した、いわゆるカフェ・ブームを牽引する大きな原動力となった。「カフェビル」として現在も親しまれる小さな雑居ビルは、今や東京を代表する観光スポットになりつつある。
そのカフェビルに2005年に出店した「kawara CAFE & DINING」は「小上がり席」と呼ばれる座敷風のスペースが居心地良さげな、和テイスト溢れるカフェ。副店長の米村さんは「周りは素敵なカフェばかりで勉強になることも多いし、新しいスタイルから大きな刺激を受けることもある」と話す。そんな新感覚のカフェのひとつが、勤労福祉会館前交差点にある「kurage 和カフェ yusoshi」だ。隣接するアートギャラリー「トーキョーワンダーサイト渋谷」とのコラボレーション企画を積極的に行い、アートとカフェをクロスさせた「アートカフェ」という新しいジャンルを開拓し、人気を集めている。ブームから約10年、まだ円熟期に差しかかったばかりの公園通り発、東京カフェ文化であるが、より自由なセンスを獲得した新たな潮流が、早くも見え隠れしているようだ。公園通りからカルチャーという火が消えない限り、一帯を覆う香り高いカフェ文化が失われることは無いだろう。
kawara CAFE&DINING 住所:渋谷区神南1-15-7 COENビル6F |
kurage 和カフェ yusoshi 住所:渋谷区神南1-19-8 TEL:03-3463-3323 |
パーク・アベニューと公園通り公園通りはパリ随一のオシャレ地区、サン・ジェルマン界隈で知られるパリ6区と文化交流協定を、そしてニューヨークの目抜き通りパーク・アベニューと姉妹ストリート提携を交わしている。そもそも「パーク=公園」という共通項があることから提携したようだが、興味深いのはパーク・アベニューと公園通りの街路灯が同じデザインであること。そこには積極的に街づくりに参加する住民たちの意思やアイディアも、大きく反映しているようだ。街路灯のアンティークな質感から発せられる温かな光と、沿道の数カ所に設置された、ヨーロッパの街角を思わせるシックなデザインの公衆電話ボックスが、公園通りの洗練された清潔な雰囲気作りに一役買っている。
いよいよクリスマス・イルミネーションもスタート!道玄坂、宮益坂などと共催して行われる恒例のクリスマス・イルミネーション「ライトアップクリスマス・イン・シブヤ」は、今年は11月23日から12月25日までの期間で開催される。渋谷駅前エリアすべてが光の海となる、美しい冬の風物詩。公園通りでは120本の並木に18万個の電飾が灯される予定。11月23日(祝)に点灯式が行われ、渋谷エリア一帯は冬本番を迎える。
[KEYPERSON] YorimitsuHiroshi's (Cinema Rise representative)
【KEYPERSON】 橋本徹さん(アプレミディ代表/編集者/選曲家/DJ)
【KEYPERSON】 今村有策さん(東京都参与・トーキョーワンダーサイト館長)
【KEYPERSON】 大森秀樹さん(株式会社パワーショベル代表取締役)
"Koen-dori" peripheral Culture facility